第2話

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2022/04/30 15:58
月日が経ち~
彼と別れて1年が過ぎた頃
極力彼が映し出されるテレビを見なくていいように仕事を詰めに詰めて過ごしてきた1年。
おかげでなのか彼の事を考える暇もなく忙しくも心穏やかな日々を送れることができた。

そんなある日、サイドキックの同期に合コンに誘われた。
彼と別れてからずっと誘ってくれてたんだけれど、今はまだ彼氏なんて欲しくない気持ちと次に進まなくちゃって言う気持ちが入り交じっていて断り続けていた。
けれど息抜きに行こうと言われ参加して見ることにした。

相手もヒーロー事務所でサイドキックをしているらしく同期曰く最高のセッティング!との事 (笑)

仕事を早めに切り上げ同期2人と私の3人で待ち合わせの居酒屋へと足を運んだ。

(なまえ)
あなた
ねぇねぇ、凄く緊張してきた…
男の人との絡みなんて職場以外ないんだもんっ
私、やっていける?!
同期2
同期2
大丈夫大丈夫!
あなたは可愛いんだから喋れなくったって相手が話しかけてくれるって!
同期1
同期1
そうそう!
本当にその可愛さで彼氏作らないなんて意味わかんないっ!
もったいなーいっ!!
(なまえ)
あなた
そ、そんなことないって!/////
2人だってすっごく可愛いじゃないっ!
そんな他愛もない話をしていると居酒屋へ到着。

ガラガラーっと、扉を開け店員さんへ名前を告げ席へ案内して貰う

ドキドキとしつつ2人の後ろを着いていき個室の扉をくぐると見覚えのある顔が
(なまえ)
あなた
……瀬呂くん?
ん?っと呼ばれた相手が顔をあげるとそこには瀬呂範太がメニュー表を見ながら座っていた
瀬呂範太
瀬呂範太
あれ?あなたちゃん久しぶり!
合コン相手ってあなたちゃんだったんだね
以前と変わりない穏やかな顔で微笑む瀬呂


合コン相手って瀬呂くんもいたんだぁ
なんかちょっと緊張の糸がほぐれたかも。
良かったぁ、知ってる人がいて
相手1
相手1
え?瀬呂知り合いなん?
めっちゃ可愛い子じゃんっ
相手2
相手2
今日は当たりだな!
同期1
同期1
ちょっとちょっとー
私たちもいるんですけど?
同期2
同期2
そーよそーよっ
いくらあなたが可愛いからってこっちも見て欲しいわ~(笑)
席についたそばから盛り上がるメンバーをなだめつつ瀬呂が飲み物を注文したりとテキパキと動く
電気と仲のいい瀬呂くんは私たちが別れた事なんて遠の昔に知ってるだうなぁ
知り合いがいるのは嬉しいけどちょっと気まづいなぁ
瀬呂範太
瀬呂範太
で、あなたちゃんが合コンなんて珍しいね?
同期1
同期1
この子、彼氏と別れて仕事ばかりに没頭してたから息抜きに連れてきたの!
同期2
同期2
そうそう!
そろそろ恋のひとつやふたつしてもいいじゃん?って事でね!
(なまえ)
あなた
はは…ちょっと息抜きに?
少し困惑した笑い顔で会話に入るもみんな興味津々に話しかけてくる
相手2
相手2
てゆーか、こんな可愛い子手放すなんて元カレやべぇな?
なぁ、瀬呂!
ちょ、瀬呂くんにふらないでーっ!
ああああ、やっぱり今回来るべきじゃ無かったのかもっ!!
瀬呂範太
瀬呂範太
まぁ、相手は意外と後悔してるかもしれねぇじゃん?
ね?っと言いたげな表情であなたの方を見る瀬呂。
意味深な表情で見られさらに困惑するあなた。
え…電気が私に未練なんてある訳ないじゃない
もう既に新しい彼女だってできてる可能性の方が高い筈だし…!!
期待を持たせるような事しないで、、瀬呂くん。
(なまえ)
あなた
あはは、それは絶対ありえないよー (笑)
相手1
相手1
と、いうことは!
俺にもチャンスあるって事じゃんね???
さっ今日はじゃんじゃん飲も飲も~!
予想以上に盛り上がり普段アルコールを摂取しない為か酔いが回ってくる。

あー、とてもふわふわする~♥
なんやかんや羽目を外してこんなに楽しんだの久しぶりだなぁ…ふぁ~








同期2
同期2
あれ?あなた??
同期1
同期1
寝ちゃってるね…
いつも以上に飲んでたもんねぇ
瀬呂範太
瀬呂範太
……
いつの間にか寝てしまったあなた。
同期2人は帰る方向が真逆だと言い起きるまでしばらく様子を見つつ飲む事になった。

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