第48話

いつまでも、どこまでも、遠くでも#3
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2025/08/23 10:00 更新









臼杵 春希side

荻洲 漫
げどちゃーん!
臼杵 春希
オスマンか。どした?
荻洲 漫
たまたま見かけたから話しかけただけー

ふわふわしてそうな雰囲気だが、誰よりもやべー思考回路をしているオスマン。まぁそれがいいところなんだけど。

オスマンはひかるとも仲が良い。
荻洲 漫
らんらんは進学だっけ?
臼杵 春希
そう。県外のな
荻洲 漫
え、県外?
臼杵 春希
あっ

ひかるに最初に言おうと思ってたのに…。ま、いいか。

言ってしまったものは取り返しがつかない。
荻洲 漫
それって結構遠い?
臼杵 春希
んー…まぁな。2つ隣ぐらい
荻洲 漫
遠!?ホンマに?
臼杵 春希
受かればだけど
荻洲 漫
絶対受かるよ!けど寂しいなぁ
臼杵 春希
オスマンも進学だろ?
荻洲 漫
そうやけど、そんな遠くないし…

寂しいと言ってくれる人がいるだけで、少し胸が温まる。

きっとひかるも『寂しい』と言ってくれるだろう。でも、報告できないのは、ひかるが別の言葉を待っているから。


荻洲 漫
なぁエミさんのところ行こうや

ニヤニヤしているオスマン。
臼杵 春希
なんで?

ドヤ顔だけされて、意味が分からずエミさんのところに行くことになった。




と言ってもエミさんとは同じクラスだからちょうどいいんだけど。

オスマンは自分のクラスでもないのにズカズカと入って、エミさんの机の前にドンッと立った。
恵史巳 瑠朱
え?なんです?
荻洲 漫
噂は聞いたで。付き合ったらしいやん
恵史巳 瑠朱
え!
臼杵 春希
え?

エミさんが…?付き合っ。

まさか。まさか、な。
荻洲 漫
昨日、階段で話しているところを
聞いた人がいるらしい
恵史巳 瑠朱
そ、そうか〜……
荻洲 漫
ほーん。否定はしないと…

そんな……。いや、おめでとう、か。
荻洲 漫
で?どんな感じで告白したん?
恵史巳 瑠朱
どんな感じの…告白というか。
相手が会いたいから会いに来たって感じ?
臼杵 春希
え?そんな積極的な子だっけ?
恵史巳 瑠朱
違うけど、会いたいと思うのは
好きだということだと教えてもらって、
気が付いたみたいな
荻洲 漫
ふーん。エミさんはなんて言ったん?
恵史巳 瑠朱
私はちゃんと告白しましたよ
荻洲 漫
だから、なんて言ったのって聞いてるやん
恵史巳 瑠朱
えー…。うーん。
私も好きですって言いましたよ…!!
荻洲 漫
ひゅー!!
臼杵 春希
おめでとう、だ
恵史巳 瑠朱
ありがとうございます!

会いたいから好き、か。そんなこと分かってるのにな。

行動にしないと意味ないよな。


恵史巳 瑠朱
彼女がいるって不思議な感覚だけど
進学して離れても話す理由になるのは
心強いなと思いますね

話す理由……?

俺がひかると話す理由ってなんだ?なんで一緒に帰ったり、遊んだりするようになったっけ。
荻洲 漫
話す理由なんて好き以外要らなくない?
恵史巳 瑠朱
それができないから言ってるんです!
荻洲 漫
ふーん。分からんわ

好きだから話したい。

好きだから会いたい。


確かにそう思う。そう思うけど……。

恵史巳 瑠朱
彼女が言ってたんですけど
結局言葉にしないと何も伝わらないって
言ってましたよ

臼杵 春希
なんで俺の顔見るんだよ…
恵史巳 瑠朱
あははっ。なんとなく


誰か言うチャンスを作ってくれないかな。


シド
シド
キュンがほしぃ…
シド
シド
これを書いてる時が
1番キュンを摂取してる気がする
シド
シド
楽しいー!!
シド
シド
それではばいちゃ〜

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