さて、皆さんは劣等生はどのように扱われるか、知っていますか?私は知っています。そして、それを見てしまったこともあります。
そう。劣等生と言われる人たちの末路があるのだ。その末路はあまりにも悲惨と言える。
そう。それはいじめ。これのせいできっと何人もの生徒がその月に辞めていく。辞めては入り、辞めては入り、その入れ替わりが激しいのでクラスメイトの名前だなんて覚える価値すらなかった。
私は入れ替わりが激しいこの学校で、唯一残っている。一位を常に取り続けて、学校を卒業さえできれば、安定した未来が待っている。だからこれにも耐えなくてはならなかった。
私もあんな末路を辿ってしまうのだろうか。必死になって勉強をしているのは、悲惨な末路を辿りたくないから。皆死ぬ気で勉強して、競い合って、蹴落としあう。これがベーシックアカデミー。
ここの学校には、成績や、普段の素行も含まれて、「星評価」というものがされる。最大が10。そして一番下は……0だ。つまりこれで劣等生などが決まってしまう。一般的に「劣等生」と言われる基準は、3〜0とされており、4〜7が普通。8〜10が上位と言われている。10は私以外の全員は取れていない。そもそも星一つ取ること自体が難しいのだ。そして劣等生と言われる生徒は……先生からも冷たくされてしまう末路が待っていた。
今月も星10でホッとする。そしてまた同じことの繰り返しだ。いじめてくる奴らだって星ギリギリ4を取っているだけで、いつ3になってもおかしくないのに…
あの叫び声を聞きながら黙々と勉強する環境は他から見れば異常だが、それが日常と化してしまっているのでどうしようもないのだ。今日もリュックを背負い、重い足取りで家に帰る。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。