第23話

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2025/03/06 08:12 更新





家に帰っている途中で気付く

jr
あ、待って鍵無い。
hk


そんな顔されても仕方ないだろうが


北斗を追い掛けるのに必死で鍵なんて持ってきてる余裕無かったんだから

hk
んふふ~そんなに俺のこと必死に追い掛けてきてくれたんだ
嬉しいなぁ~
jr
ニヤニヤすんなキモい
hk
まぁまぁ~俺合鍵持ってるから。
それで許して?
jr
あれ?お前こそ、合鍵まだ持ってんだ
hk
そ。ホントは今日踏ん切りつけて鍵も返そうと思ってた。


そう、だったんだ


と心の奥で寂しさを感じる


ついさっき結ばれて寂しさなんて感じる要素無いはずなのに

hk
……こ~ら。そんな顔しないの。
jr
え……?
hk
消えていっちゃいそうな顔、してる
jr
え、あ、ごめん……
hk
寂しさなんて感じさせないから。この合鍵も絶対に返してやんない。
jr
ふはっ……“絶対に”?
hk
うん。絶対に。


軽く指を絡ませてみるとノールックにも関わらず俺の手をしっかり捕まえて握られる
所謂、恋人つなぎってやつ?


セフレの時には出来なかったこと


だけど北斗とやりたかったこと


直接感じる体温は裸の時よりずっとずっと温かいもので、その温かさを知れたことに嬉しくなる


手を繋いだだけで喜ぶとか学生かよ…と案外単純な自分自身に思わず呆れてしまう


でも喜んでるのは俺だけじゃないって分かってる


だってコイツ手汗ヤバいし

jr
お前手汗ヤバいね
hk
ウワ~やっぱりだよね~!!
気持ち悪かったら手放して良いから…
jr
……別に嫌とは言ってねぇじゃん…
hk
エッ…!!
jr
何………


北斗は空いている方の手で口元を押さえる


その手の端からは隠しきれていないにやついた口がのぞいている


もうその顔で分かる


これ面倒くさいやつだ

hk
むり可愛過ぎ。キスして良い??
jr
何で???
hk
もういいやキスしまーす!!!


コイツ声でっっかとか思ってたら唇が既に触れていた

jr
ん………


久々の北斗ととのキスに吐息が漏れる


唇からは相変わらず俺の好きな甘い匂いがした


本当に触れるだけ、一瞬だけだったけど空っぽだった心が幸せで満たされる感覚がする

hk
あれ?もうキス拒まないんだ??
jr
………お前根に持ってる??
hk
かもね??


意地悪くにんまり笑う顔は腹立つけどやっぱり好きで、それにまた腹が立つ


八つ当たりにちょっと小突いてみると「痛ぇ!」と言いながらも顔はニヤニヤしてる






………やっぱ腹立つ!!










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