ユンギside
その日の夜⋯
ヌナはあーやって言ってたけど多分嘘だと思う⋯
理由は特にないけど何となく
だって僕にはオンマとアッパどの記憶が1ミリもない、いくら忙しいって言ってもすこしぐらいは記憶があるはずだ⋯
ヌナが教えてくれないなら自力で思い出すしかない⋯
頑張って思い出さないと⋯
⋯ギ、⋯⋯ユン⋯⋯、ユンギ!
誰かに名前を呼ばれいるのに気がついて目が覚めた
ホントのこと言ったらヌナ心配するよね⋯
引き止めようとしたが意味が無いようだ⋯
どこにもいないってどういうこと⋯?
もしかしてもう死んじゃってるのかな⋯
だとしたらなんであんな遠回しな言い方したんだろう⋯
それに全然詳しいこと教えてくれないし⋯
この先生誰だろう⋯?
キムスヨン先生⋯
どんな先生かな⋯、?
とりあえず行ってみよう
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!