第2話

1.沈黙の笑顔
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2025/09/22 10:00 更新
東京の空は、秋の気配を纏いながらも、どこか冷たかった。 スタジオの楽屋には、いつものようにSnowManの9人が集まっていた。笑い声が飛び交い、衣装のチェックや台本の確認が進む中、向井康二はひとり、スマホを見つめていた。
佐久間大介
康二、今日の収録、台本読んだ?
佐久間大介が明るく声をかける。
向井康二
うん、読んだよ。大丈夫
康二は笑顔を浮かべて答えた。けれど、その笑顔はどこかぎこちなく、目の奥に光がなかった。
その違和感に最初に気づいたのは渡辺翔太だった。
渡辺翔太
康二、最近ちょっと元気ないよな
ふと漏らしたその言葉に、楽屋の空気が一瞬止まった。
阿部亮平
そういえば…
と阿部亮平が呟く。
阿部亮平
昨日の収録でも、康二、あんまり喋ってなかった気がする
深澤辰哉
康二ってさ、いつも俺らの空気を明るくしてくれるじゃん。なんか、最近それがない気がして…
深澤辰哉が眉をひそめる。
目黒蓮
俺、ちょっと気になってたんだよね
目黒蓮が静かに言った。
目黒蓮
LINE送ったけど、既読ついても返事なかった
ラウールは黙って康二の方を見ていた。彼の目には、どこか不安が滲んでいた。
康二は、そんな視線に気づいているのかいないのか、
ただ
向井康二
大丈夫やって
と笑ってみせた。
けれど、その笑顔は、誰にも届かなかった。

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