東京の空は、秋の気配を纏いながらも、どこか冷たかった。 スタジオの楽屋には、いつものようにSnowManの9人が集まっていた。笑い声が飛び交い、衣装のチェックや台本の確認が進む中、向井康二はひとり、スマホを見つめていた。
佐久間大介が明るく声をかける。
康二は笑顔を浮かべて答えた。けれど、その笑顔はどこかぎこちなく、目の奥に光がなかった。
その違和感に最初に気づいたのは渡辺翔太だった。
ふと漏らしたその言葉に、楽屋の空気が一瞬止まった。
と阿部亮平が呟く。
深澤辰哉が眉をひそめる。
目黒蓮が静かに言った。
ラウールは黙って康二の方を見ていた。彼の目には、どこか不安が滲んでいた。
康二は、そんな視線に気づいているのかいないのか、
ただ
と笑ってみせた。
けれど、その笑顔は、誰にも届かなかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。