孝支先輩に送ってもらってる途中
菅原「あなたってカフェで働いてたんだな」
『それ月島くんにも言われたんだけど』
そう言えば急に立ち止まる孝支先輩
『ふべっ』
鼻がぁぁ...っ
『菅原先輩、いきなりなんですか』
鼻を抑えながらそう訴えると
菅原「......」
『...?菅原先輩?』
菅原「あ、あぁ、どうした?」
『いや、いきなり立ち止まった菅原先輩の方こそどうしたんですか』
菅原「いや、何も」
『は、意味が分かんないです』
菅原「ごめんて」
菅原「へー、あなたってYouTubeもやってるんだな」
『はい』
菅原「すごいな」
『えへへ』
『菅原先輩って小学校の教師やってるんですね
菅原「ああ、」
『素敵です』
菅原「ありがとな」
『私の家ここなんで』
菅原「すごい豪華だな」
『大したことないですよ』
菅原「おやすみあなた」
『はい、おやすみなさい』
菅原「また笹埜喫茶行くな」
『はい、またのご来店お待ちしてます』
孝支先輩の過ぎてゆく背中を見つめてわたしはまた、孝支先輩が3年の頃、卒業する頃に告げた言葉を
『好きですよ 孝支先輩』
わたしは呟く
この気持ちが、届かなくとも
家の中に入り
『...ふぁぁぁーっ!!』
孝支先輩に久々に会えた!!
嬉しい!
好きだぁぁぁぁー!!
きゃー!!
かっこよかったー!!
『やっぱ好き...だな』
相手に気持ちが届かなくとも
大好きです
菅原視点
あなたとわかれて俺が思うことは
菅原「寂しいな」
何故そう思うのかは分からない
...あなたのこと好きなのか...?
それだったら月島や他の人に話してたり話しかけられたりしてるだけでモヤモヤしたりイライラしてたのも頷けるな
懐かしいあなた
いつまで経ってもあなたは変わらない
背は変わっても声も顔も変わらない
そんなあなたが
俺は好きになったのだろう
家に帰り、不意にあなたがYouTubeをやっていることを思い出し、あなたに教えてもらったチャンネル名を入力し、検索する
今日はライブ配信すると言っていた
菅原視点 end
あなたのニックネーム
それが私のチャンネル名
今日はライブ配信をする
だからいつも使っているVではなく、実写配信をする
ライブ配信は稀にしかやらないから貴重だ
『みなさんこんばんはー!』
『あなたの下の名前チャンネルのあなたの下の名前だよー!』
『あなたのニックネームって呼んでもいーよー★』
視聴者A「今日も可愛い」
『Aさんコメントありがとー!』
『えーと、「今日も可愛い」 えへ、ありがとー』
菅原「いつもライブ配信やってるのか?」
『えーと、すがわ...へっ!?』
孝支先輩!?
何故!?
あー、そう言えば...自分がYouTubeやってること教えてチャンネル名も教えたわ...
『す、菅原さんコメントありがとーございます!』
『初めましてですね! わたしはあなたの下の名前です!』
『初めての視聴者さん増えて嬉しいですー!』
『えーと、「いつもライブ配信やってるのか?」と言う質問ですね!』
『いつもでは無いです! 稀にしかやらないから貴重だ〜っと言って視聴者さんが見にきてくれますね〜』
『ツ○ッターでいつライブ配信するか、配信するか、とかを投稿しています』
『あ、最近は別な言い方になったんでしたっけ』
『時代は変わりますね〜』
『時の流れは残酷だ〜』












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!