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第2話

見たことあるな
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2025/12/15 16:22 更新
外に出ると、すっかり頭上に登った朝日が木々を鮮やかに色づけていた。
そよそよと暖かな風が義勇の髪を撫でて去っていく。

その穏やかさに思わず眼がうとりと揺らぐのを感じて
かき消すように首を振った。

今朝、蝶屋敷に立ち寄ったことで疲れが出たのか、

呼吸を駆使しようが眠気に抗えない体たらくに
つくづく自分がただの人間であることを思い知らされる。
冨岡 義勇
(…未熟)
今晩も巡回とは他に鬼殺の任務が控えている。

夕暮れまでに体を回復させなければ、
万全な状態に戻さなければいけない。
冨岡 義勇
(屋敷に戻ったら1度眠ろう
朝餉あさげは…要らないか)
街の角を差し掛かれば水柱の屋敷が見えた。

てちてちと足早に砂利道を渡り鍵のかかっていない
戸にかけた手がふと、止まる。



___中に何かいる。
冨岡 義勇
(…鬼の気配は感じない)
ましてや陽光溢れる街中に、
柱の屋敷に忍び込む鬼など耳にしたこともないが。

では果たして何なのか確かめるために
手にかけた戸を弾く。

子気味よく開かれた視界の先には人がいた。
__おかえりなさいませ
水柱様!
声を発した主は玄関前で三つ指を着いて
俺を迎えていた。

目元から下を白黒の線が交互に編まれた頭巾で覆い隠し、黒子のような装束に身を包み
低く下げられた背中には滅の文字が浮かんでいる。


その人物は紛うことなく、事後処理部隊__隠であった。

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