第64話

ダークマター
370
2021/06/14 12:48
銀時がソファーでジャンプを読んでたら居間から
『バタン』
大きな音だった
坂田銀時
どうした?なんかあったか?
襖を開けると倒れた俺を見て駆け寄ってきた
坂田銀時
何してんだよ
あなた
上にある包帯、取ろうとして
バランス崩しちゃった
あなた
(足に衝撃来た!痛てぇぇぇ!)
銀時にバレないようにしていたが足を抑える手が
震えていて銀時がため息をついた
坂田銀時
ついでに包帯替えてやる
先に足だせ
あなた
ごめん
包帯を替えながらくだらない事しか話さなかった
足や腕の包帯が終わって背中の包帯を巻いている時
銀時が呟いた
坂田銀時
頑張ったな
あなた
………まだ
あなた
まだ何もやってねぇよ
やるべき事がまだ多くある
何も出来てない







『ガラガラ』
「ごめんくださーい」
坂田銀時
はーい
んじゃあとは自分でやっとけ
あなた
おう
あなた
(依頼人かな)
包帯を止めていると紙切れが落ちた
あなた
ん?なんだこれ
紙は病院から貰ったもので定期検査的なことで
また行かなければならないことが書いてあった
あなた
(これ今日か……忘れないでおこ)
坂田銀時
まぁまぁ今日のところは帰れよ、な?
居間で銀時が焦っていた
瞬間襖が開けられそこに居たのは妙だった
あなた
どうしたんだ?
志村妙
聞いたわよあなたさん
無茶して怪我したんだって
あなた
わざわざ来たのか?
どうってこないぜ?こんなの
志村妙
強がっちゃって
近藤勲
そうだぞあなた
君には思ってくれる者がいるのだから
あなた
……………近藤さん、いつからそこに?
気付いたら妙の隣に近藤さんが立っていた
瞬時に妙は近藤さんをシバいていた
志村妙
いつもいつもしつこいんだよ!
このゴリラストーカーが!
近藤勲
グハッ!
あなた
近藤さーん!
あなた
おい銀時!
なにコレあれ妙?いつもと違くない?
ってか近藤さんがストーカーって何?
坂田銀時
少しは落ち着けあなた
あなた
いや、落ち着けるわけないだろ
急に性格凶暴になってっけど?
殴られながら近藤さんが話してきた
近藤勲
違うぞあなた
俺はお妙さんを陰ながら見守る
エキスパートだ
あなた
いやもうそれはストーカー行為ですよ
坂田銀時
まぁお妙は通常運行だ
あなた
へ、へぇ
志村妙
今日はね、あなたさんの為に
お見舞い持ってきたの
よかったら食べて
あなた
そうなのか
ありがとn……
礼を言おうとしたら差し出されたものに
言葉も出なかった
あなた
な、なぁ妙
コレ何?
志村妙
何って見たらわかるでしょ卵焼きよ
あなた
あー、そうなんだ
うまそうだなぁ(棒)
差し出されたものは黒く焼けた何かだった
銀時に目配せしてアイコンタクトをとった
あなた
(え、待ってこれが卵焼きなの?
ってか卵焼きって何だっけ?)
坂田銀時
(安心しろ、こいつの料理の腕は
魔王級だ)
あなた
(いや、魔王級って何だよ
全然安心できねぇよ)
坂田銀時
(大丈夫だ
 数日間記憶をなくすくらいだ)
あなた
(今のどこに大丈夫要素があんだ!)
志村妙
どうしたの2人とも黙り込んで
あなた
あ、いやその……
近藤勲
いやぁー、個性的な味ですねぇ…ウグッ!
うつ伏せに近藤さんは倒れた

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