銀時がソファーでジャンプを読んでたら居間から
『バタン』
大きな音だった
襖を開けると倒れた俺を見て駆け寄ってきた
銀時にバレないようにしていたが足を抑える手が
震えていて銀時がため息をついた
包帯を替えながらくだらない事しか話さなかった
足や腕の包帯が終わって背中の包帯を巻いている時
銀時が呟いた
やるべき事がまだ多くある
何も出来てない
『ガラガラ』
「ごめんくださーい」
包帯を止めていると紙切れが落ちた
紙は病院から貰ったもので定期検査的なことで
また行かなければならないことが書いてあった
居間で銀時が焦っていた
瞬間襖が開けられそこに居たのは妙だった
気付いたら妙の隣に近藤さんが立っていた
瞬時に妙は近藤さんをシバいていた
殴られながら近藤さんが話してきた
礼を言おうとしたら差し出されたものに
言葉も出なかった
差し出されたものは黒く焼けた何かだった
銀時に目配せしてアイコンタクトをとった
うつ伏せに近藤さんは倒れた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。