⚠️転生if、五条愛され気味⚠️
前と同じ形で、前と同じ色で、前と同じ性格で生まれた前のまま、何も変わらない僕
繰り返さないように、嫌な思いさせないように、
僕はまだ変われてないから、変わって行けるように。
積み重なったダンボール、随分ものが減った部屋
これから荷物を学校の寮に運ぶ。前世では持っていく荷物なんてなかったが、今回は違う
荷物をまとめながら少しだけ思った
前世の記憶があるのは僕が知る限り硝子だけだ、硝子は僕と同じ高校に来てくれるらしい
傑に記憶があるかすら分からない、きっと嫌われているはずだ。でも傑は優しいから嫌な顔しないで僕と話すと思う
久しぶりって言って、また話してくれると思うから
そうやってまた1人で抱え込むから、
次こそは無理させないようにしなきゃ。
傑が今度こそ心から笑えるように
高校に入って数分、硝子のが先に高校に着いていた
ちらっ
「ねぇ、どこの中学?」
「私は…」
「これからよろしくね!」
「え、あ、うん!」
ガラガラ
「え、凄い」
「地毛かな?」
「美人だな…」
ざわざわ
ガラガラ
まだ来てない人もいるけど…傑はいないかな…
ガラガラ
まさか本当に傑に会えるなんて思わなかった…
流石に教室で話すわけにはいかないため、昼休みに話すことになった
昼休み
やっぱり傑は優しい、優しいから、無理してるんだ。
だから、今回は無理させないように
ちゃんと傑が笑えるように
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。