第4話

第3話:『すみません、船ください。』
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2022/09/25 13:12 更新
モトキ
えーと....あ、ここだここだ。
図書館から数十分ほど歩いて、大きな港に到着。

青の大地が誇る、『マルテ港』だ。
港の人
よう、どこに行くんだ?
モトキ
あ、えと....『ルキナス』まで...
港の人
ちょっと待てよ、うーんと....
港の人はポケットからくしゃくしゃの紙を出して広げ、何かを確認していた。
港の人
...あと10分後にちょうどルキナス行きの船が出るぞ。
シルク
おぉ!?
モトキ
じゃ、それ2人分お願いします!
港の人
あいよ。
2人はお金を支払って船へと乗り込んだ。
ついさっきも船が出たらしく、今回の便にはあまり人は乗っていなかった。
シルク
もとき...さん。
モトキ
あはは、モトキでいいよ?どうしたの?
シルク
えっと....船、欲しい。
モトキ
うんうん....って、えええぇっっ!?!船!?!?
シルク
....、(こくっ、
モトキ
え、なんで、、船?今乗ってるけど...
シルク
たくさん調べ物をするなら、必要じゃないかなって思った...
確かに言われてみると、今から『ルキナス』へ行くのにこの船に乗ったとして、そこからまた移動するとなるとお金を払ってまた乗らなくてはいけない。


僕たちの捜し物が全てそこにあるという保証もない。
モトキ
....わかった、なんとかする。
シルク
もときっ...!
モトキ
シルクはここにいて、大丈夫...僕にまかせて!
モトキは船の中にシルクを残して、さっきの人の元へ走っていった。
....
...
..
.
モトキ
すみませんっ、
港の人
おぉっ、、、さっきのあんちゃんじゃねぇか...
どうしたんだよそんなに慌てて?
モトキ
無理を承知でお願いします。
港の人
うぅん...?
モトキ
すみません、船ください。
港の人
はぁ!?
モトキ
お願いします....
港の人
....訳ありって感じだな、ちょっと待ってくれ。
さっき一緒にいた兄ちゃんも連れてきてくれ。
話してる間に出発しちまう。
モトキ
はい。
モトキはシルクを連れてきた。
港の人
うん...よし。
さて、そこまで船に固執する理由を聞きたいんだが..。
シルク
調べもののためですっっっ!!!!
モトキ
ちょ、こら、シルクっ!!
港の人
調べもの...?
シルク
俺が、何者なのかを知る為の調べもの!!
港の人
はぁ???
モトキ
この子の種族、自分でもわかってないんだ...
シルク
俺が何者なのかは、俺も知りたい。
でも、もしも今から行く場所で全てが解決しなかったら...もっと大地を回ることになっちまう。
地面に座って、頭を下げて。

いわゆる土下座のような形でシルクはいう。
シルク
お願いします...くれとは言いません..
絶対返しに来るので...船、貸してください
モトキ
シルク...
こんなに真面目なシルクは初めて見た。
僕といる時もあまり喋らず、喋っても必要最低限なことぐらいで。


シルクはよっぽどこの調べ物に関心を抱いたらしい。
港の人
横のあんちゃんも調べ物があんのか...?
モトキ
あ、はい....あまり詳しくは言えないんですけど..
僕の中で、大きな、そして大事な探し物です。
港の人
そうか...。
港の人は奥の小屋へ入っていき、すぐに戻ってきた。
手元には鍵のようなものがある。
港の人
すぐそこの水に浮かんでる船。
小ぶりだが、パワーは保証する。
あれをやろう。
モトキ
えっ...
港の人
無理に返しに来なくていい。
どうせ、あの船はもうこの港では使われないものだ。

ただ...
シルク
ただ...?
港の人
調べ物が全て終わったらまた戻ってきて結果聞かせてくれや。
にっ、と笑ってエンジンをかけてくれる。
港の人
操縦は大丈夫なのか?
モトキ
僕が水に特化してるエルフだから大丈夫。
海すらも手なずけて無事にルキナスにたどり着いてみせるよ
港の人
ははっ、そりゃ頼もしいや。
シルク
ほんと、ありがとうございますっ!!!
港の人
いいってことよ。じゃあ、気をつけてな。
モトキ
はい!
そうして2人はマルテ港をあとに、図書館をめざしてルキナスへと向かった。



第4話へ続く

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