英太郎が船を見て一言呟いた。
俺は英太郎の平凡な感想に苦笑した。
ターミナル内でチェックインを済ませ、スタッフの誘導のもと早速船に乗り込んだ。
船は8つの施設から成っており、船への入り口、ロイヤルプロムナードがその1つめの施設だという。
このロイヤルプロムナードと呼ばれる施設の代表物、The Pearlという球状のアーチのような物を通じて6階に行くことが出来るのだそう。
ちなみに船の入り口部分は5階で、最高階数は20階である。
英太郎は周囲を見渡して感嘆の声を漏らす。
明那も驚きを隠せない様子で、渡瀬はというと、何食わぬ顔で辺りを警戒している。
不穏な空気に堪らず俺は渡瀬に質した。
俺は怪訝そうに首を傾げた。
俺が見た時にはすでに人が立ち去ったあとなのか、人溜まりが徐々に散開していっていた。
そんなこと気にも留めずに2人は颯爽と次のエリアへ向かおうとしていた。
俺は2人にそう提案して次なるエリア、セントラルパークへと歩を進めた。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。