第6話

第6話 失踪少女
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2024/03/08 15:00 更新
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(変な時間に目が覚めちまったな…)
現在時刻、朝の4時。弥子は目を擦り、大きなあくびをしながら寝室を出た。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(今日は何のニュースがあんのかな〜…)
弥子はテーブルに置いてあったリモコンを手に取り、テレビを付けた。
ニュースキャスター
次のニュースです…私立桜ヶ丘高校の生徒が失踪してから今日で5日が経ちました
私立桜ヶ丘高校は薫の通う高校…テレビに映る薫の写真、名前、年齢…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(失踪って…もしかして………俺…?)
ニュースキャスター
警察は引き続き捜査を進めている模様です…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(此処に居ます…)
そう思いながらも、弥子はテレビを切り、ソファに腰掛けた。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
まさか失踪中の少女が幼児化してるなんて…誰も思ってないよな〜ww
倉本 雪名
やっぱり、薫なの…?
倉本 弥子( 坂本 薫 )
せ、せせせ雪名姉ちゃん!?
いきなりリビングに入って来た雪名に弥子は驚きを隠せなかった。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(まさか近くに居たなんて…何やってんだよ俺…!)
倉本 雪名
ねぇ…薫…薫なんでしょ…?
雪名は微妙な表情をしながら弥子に近づいていく。
倉本 雪名
ねぇ…薫…なんだよね…?
倉本 弥子( 坂本 薫 )
…………
倉本 雪名
ホントの事言ってよ!私に話してよ!
倉本 雪名
私達幼馴染でしょ!?隠し事無しなんでしょ!
雪名は泣きながら弥子に怒鳴った。リビング内には雪名の怒鳴り声が響く…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(もう…無理っぽいな…)
倉本 弥子( 坂本 薫 )
はは…やっぱ俺、こーいうの向いてねぇなww
弥子は微妙な笑みを浮かべ、俯いた。
倉本 雪名
ホントに…薫なんだね…?
雪名のさっきまでポロポロと流れていた涙腺が一瞬で留まり、弥子を見つめる。
倉本 弥子( 坂本 薫 )
あぁ、そうだ。雪名、お前のよく知ってる坂本薫本人だ
弥子は目つきを変え、心の奥に秘めていた表の自分を雪名に見せた。
倉本 雪名
う…うわ〜ん薫ぅ!
倉本 弥子( 坂本 薫 )
わわっ!?
雪名の一瞬だけ留まっていた涙が再び流れ始め、雪名は弥子に抱き着いた。
倉本 雪名
もう!私がどれだけ心配したと思ってるの!薫…君が居なくなったあの日から…私、ずっと泣いてたんだからね…!
倉本 雪名
表は元気な自分を演じて、心じゃいつもいつも泣いてた…誰にも心配なんてさせたくなかったから…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
雪名…
倉本 雪名
でもやっと…この苦しみから解放されるんだ…お帰り、薫…
倉本 弥子( 坂本 薫 )
ただいま…雪名…
謎の少女
見つけた…
少年
姉さん…記憶が無いのかな…
謎の少女
私と擦れ違った時も無反応だったし、その可能性はありそうだね
少年
よし、セレナ、僕達で姉さんを連れ戻そう!
謎の少女
そうだね!
謎の少女
(お姉ちゃん…絶対助けて上げるからね!)
そして時間が経ち、弥子と雪名は家を出る時間になり、弥子と雪名は家を出た。
警察官
すいません、警察の者です
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(え?)
倉本 雪名
え?警察?
なんと家の前にパトカーが止まっており、警察官と婦警が居たのだ。
警察官
倉本雪名さんで間違いありませんね?
倉本 雪名
はい…そうですけど…
婦警
怖かったね、もう大丈夫だよ〜
倉本 弥子( 坂本 薫 )
えちょっ…!離して下さい!
婦警は弥子をいきなり抱き抱えた。弥子は必死に抵抗するが、婦警は弥子を落ち着かせようとする。
倉本 雪名
ちょっと何するんですか!弥子を離して下さい!
警察官
倉本雪名さん、貴方を幼女誘拐の容疑で連行します
雪名は婦警目掛けて走り出そうとするが、咄嗟に警察官に止められ、腕に手錠を掛けられた。
倉本 雪名
は!?誘拐!?
倉本 弥子( 坂本 薫 )
離して!雪名姉ちゃんに何をするんですか!雪名姉ちゃんは誘拐なんてしてない!
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(実際誘拐かもだけど…)
婦警
怖かったね、安心してね〜
倉本 弥子( 坂本 薫 )
離して下さい!雪名姉ちゃん…!行かないで!
倉本 弥子( 坂本 薫 )
(クソッ!このままじゃ雪名が連れてかれる…こーなったら!)
弥子は婦警の腕から抜け、雪名に飛びつき、手錠の鎖を握った。
警察官
おい!何してんだ!
婦警
すいません…!大丈夫だよ、怖くないよ
婦警は笑顔で弥子を再び抱えようとするが、弥子は雪名の手錠の鎖を握ったまま走り出した。

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