「お前は、何人殺すんだ?」
テーブルに足を掛けている男が尋ねた。
名をガルシア・パターン・アドレスといった。
「えっ……あっ……えっと……4個1セットの弾が10個……」
尋ねられた女、ハノイ・ビジョン・ワルツは彼に声をかけられたことにびくりと肩を震わせた。
「1人4発……10人か……俺のところにもハンマーが10本、1人10人殺せってことだな……そこのお前はどうなんだ?」
彼は先程からずっとテーブルに突っ伏して寝ているエゴ・ダウ・キースに尋ねた。エゴには聞こえていないのだろうか。ガルシアの言葉に返すことなく、寝続ける。
「おい、お前に言ってんだよ!?お前に補給品は何個来たのか聞いてるんだよ!!おい!!起きろっつーの!!」
エゴはガルシアに体を揺さぶられ、ようやくテーブルから顔を上げた。
「……なんだい?オレ眠れないから用事ならはやく済ませてほしいものだね。
補給品のことなら小瓶が10個……これだけかい?オレはもう、寝るからな」
そう、早口で言い切るとエゴはまたもやテーブル顔を戻し、眠りについた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。