“ 和典 ” と自分の名前を呼ぶ声がして振り向けば、
あなたが立っていた。
でもどこか雰囲気が違くて、
凄く懐かしい気がして、
俺は誰だと尋ねる。
紛れもない、彩だった。
声も、姿も、形も、徐々に生前の彼女に変わって
1年ぶりの再会を果たした。
そう言って俺は笑った
それから沢山話した
俺のこと、KZのこと、全部
たった数時間だったけど、一瞬で去って行って
彼女に“ それ ”に気付いたのは
辺りが明るくなり始めた頃だった
彩の身体がだんだん透け始めていた
例えるのなら海のよう
太陽に光を通していく彩の肌を見た
彼女の流す涙が陽光を反射させて
輝く。
肌の透過は首辺りまで進んでいて
もう時間がない事は分かりきったことで
驚く彩に近付いて
少しずつ消えてく身体を手繰り寄せた
また会おうぜ
そう言う俺に君は
って言うんだ。
君は最高の笑顔を見せて。
彩が消えるその瞬間まで、
俺はその場を離れなかった。
If it is now .. 今なら












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。