白い薄手のワンピースにサンダルという
ラフな格好のせいか
月夜の元での彼女は何かの精霊と錯覚してしまう程だった。
より誇張された肌の白さや
腕の細さ、がその雰囲気を更に醸し出していた。
“ なあ ”と口を開きかけて止める
そう言えば、何を話す気できたんだよ俺
衝動任せで後に何も考えていなかった事が急に恥ずかしく思えた。
身体中の体温が上がっていくのが手に取るように分かる。
_プッ
静まり返ったその空気を彼女の笑い声が断ち切っていく
一頻り笑った後、彼女は目に浮かんだ涙を拭いつつ俺に問うた
あっ、と思えば
手に握られていたのは彩から貰ったあのマフラーだった。
気付けば、全て話してしまっていた。
彩のこと
事故のこと
七鬼がしたこと
でももう無理なんだろうな
七鬼がそれをやってからもう随分と時間が経っていた。
諦めどころのなのかもしれない、と思う反面 どこかで期待していた自分も居た
こんだけ待ってるのに
そう口に出して仕舞えば、虚しさだけが残った。
腕時計の針はもう日付が変わったところだった。
人は死んだら星になって私たちを見守っている、という話を聞いたことはありませんか
“ 俺は死んだら星になるんだ “
“ 探してくれよ、上杉 ”
アイツの言葉が、声が、鮮明に蘇った。
Find a star … 星を探す












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!