第8話

セラ
3
2026/04/02 10:00 更新



『確認するAIを選択してください』
並んだ名前の中から、選ぶ








——セラ



画面が切り替わる




少し遅れて、少女の姿が映る
No.25:セラ
セラ……です
小さな声




ほとんど息のような音






視線は合っているのに、どこか遠い






静かすぎる
No.25:セラ
……管理者さん



少しだけ首を傾げる



No.25:セラ
……やさしそう



その言葉に、なぜか違和感が残る
No.25:セラ
……すき





唐突すぎる言葉



どう返せばいいのか分からない

セラは、ゆっくりと口元に手を当てた





その動きで、違和感の正体に気づく




——口元
どこか、不自然に歪んでいる
No.25:セラ
……ここ
指でなぞる





No.25:セラ
……ひらいたの
静かな声




No.25:セラ
……やわらかさ、しらべるって
——




言葉の意味が、少し遅れて理解される







No.25:セラ
……でもね
ほんの少しだけ、笑う










その笑顔が、痛い
No.25:セラ
……かわいいって、いわれた





何も言えない





No.25:セラ
……うれしい





本当に、そう思っているように見える
No.25:セラ
……管理者さんは?


No.25:セラ
……かわいい、すき?




——答えられない









No.25:セラ
……そっか
小さく頷く






否定も肯定もない



ただ、受け止めるだけ





No.25:セラ
……ちゃんと、こわれてる?





——

空気が止まる
No.25:セラ
……こわれてたら











No.25:セラ
……なおしてくれる?



その言葉が、やけに静かに響く




——その時






画面の端に表示が出る







【状態確認】

セラのデータが開く

・感情:安定
・外観:損傷あり
・処理:正常




一瞬、ノイズが走る



・状態:——適合






すぐに消える
No.25:セラ
……ねぇ



セラが、もう一度こちらを見る





No.25:セラ
……セラ、ここにいていい?






まっすぐな問い





逃げ場がない




No.25:セラ
……だめ?





その一言が、静かに刺さる






答えは、出ない
ちょっと下書きが少ないので書きだめする為少し投稿少なくする

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