あの後すぐ歓迎会という名の宴会が始まった
オペラの料理は毎度のこと美味しかったのだが、幼児化した影響で酒が飲めなかったのは凄く痛かった
縮んだことに初めてマイナスな感情を抱いた瞬間だったと思う
食事中に発せられたオペラのこの一言によって宴会後の今は口調を変える特別授業を受けている
アイツを敬称で呼ぶ日が来るとは…抵抗感がもの凄く強い
サリバンside
今はヴァイス家の軽い情報をまとめているところだ
戸籍を作ったことはあっても、家系までは作った事がないので試行錯誤しながら挑戦中だ
始めてからそこそこの時間が経ちある程度この作業も終わりが見えてきた
目の前に広がるのはゼルファス・ヴァルセリアについての情報を寄越せという旨の大量の手紙達
彼女が特に目をかけていた教え子達からの物なので無下に突っぱねると彼女に知られた時面倒くさいことになりかねない
君はわかっていないんだよ
彼らがいかに君を慕っていて、どれだけ君を心の拠り所にしているのかをね…
その証拠にきっと明日学校に行ったら酷いことになるのは容易に想像できる
全力で隠すとしてもいつかはバレるだろう
それが明日なのか、それとも数十年後、もしくはそれ以上あとなのかはわからないが…
少なくとも僕は彼女に協力するつもりだ
彼女の1番の旧友として…
そう言った少女、ヴァイス・あなたの下の名前カタカナの手には「伝説の教師死亡から10年」という見出しの新聞が握られていた












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。