第14話

お勉強会そのに
4,302
2021/01/17 01:02
赤羽業
赤羽業
じゃあ早速、この問題
問いを指差すカルマ君。

私は素早くペンを動かす。
あなた
はい、どうでしょう?
赤羽業
赤羽業
………正解
よっしゃあああ!!

ってか私だけ不利益じゃん!!!!
あなた
私にもごほーび!!!
思わず叫んでしまった。

あ、今絶対ムッとしてるな、カルマ君。

すると、鞄をゴソゴソとあさり始める彼。
赤羽業
赤羽業
…ほら
カルマ君の手にはあめ玉がひとつ。

美味しそう…

でも、こんなんじゃあ満足しない!!!

私の不服に気付いたのか、カルマ君は少し考えて言った。
赤羽業
赤羽業
じゃあ、あなたが正解するたびにごほーびレベルアップってことで
おお!それなら納得!!!
赤羽業
赤羽業
その代わり、俺が教える度に俺へのごほーびもランクアップね?
あなた
…わかった…


        ・
        ・
        ・
赤羽業
赤羽業
はい、これ
あなた
こうかな…?
赤羽業
赤羽業
…せーかい。ごほーびね…
今のところ、私は全問正解。

ごほーびも絶賛進化中。


フフフ…勉強しててよかったぁ…。
赤羽業
赤羽業
あなた、なんでそんなにできるようになってんの?
ギクッ
あなた
…て、天才だから…?
赤羽業
赤羽業
…へぇーww 
不気味な笑みを浮かべ、何かを取り出す彼。

…っは!!!

それは私の勉強ノート!!!!!
赤羽業
赤羽業
天才はこんなに努力しないでもいいんじゃない?
そう言ってノートを開く彼。

びっしりと書き込んだノート。
努力の証…。

誰にも知られたくなかったのに…!!
あなた
か、返して!!!
ズルッ

ドサッ
あなた
…あ…
赤羽業
赤羽業
…へぇ…
勢いでつまずいて、カルマ君を床に押し倒してしまった。
慌ててどけようとすると、なぜかぐっと引き寄せられる。
赤羽業
赤羽業
…積極的だね…?
耳元で囁かれ、カッと熱が上がった。
赤羽業
赤羽業
努力家には、ごほーびが必要だもんね…?
あなた
…へ///?




        チュッ






おでこに優しく何かが当たる感覚。

今のって、もしかして…


熱のこもった顔でカルマ君を見ると。


その満足げな整った顔が、


ゆっくりと近付いてきて…


さっきの柔らかい感覚が、

唇に触れる………………気が、した。


その瞬間私の脳内は、私の意識を手放した………。
※その後、あなたが目を覚ますと、そこはイリーナの家でした。。。。。

プリ小説オーディオドラマ