体育の授業はここの所ずっとハードル走だ
私苦手なんだけど
普通に走るのはそれほど遅い方じゃないんだけど、ハードルがあると、そっちにばかり気がいってしまう
足ひっかけて転んだら痛いんだろうなぁ…とか
わっと歓声が上がったので、そっちに目をやると三枝くんがトップでゴールするところだった
すごい、ぶっちぎりだ
しかも悔しいことに汗一つかいていない
余裕って感じ
それを鼻にかけることもないから、三枝くんはクールでかっこいいってまた言われている
私なんて、もうすぐスタートでドキドキしてるのに…
体育の先生が旗をあげる
私はすぅっと息を吸い込んだ
スタートの体勢をとる
先生が旗を振り下ろすのと同時に私は走り出した
スタートはいい感じに切れた
周りのコースに誰も見えないから私がトップだ
慎重にハードルを一つ越える
この調子でいけば大丈夫そうだ
先にゴールした三枝くんたちが、こっちに戻ってくるのが見えた
このまま行くと三枝くんとすれ違う
なんか緊張して嫌だな…
こんな必死な顔して走ってるところ見られたくない
それなのに、そんなときに限って三枝くんはこっちを見ている
あぁ、やだ。気が散ってしまう
一生懸命走ることに集中しようとしたが、どうしても視界の端の三枝くんが気になって仕方ない
気づけば超えるべきハードルは、すぐ目の前に迫っていた
急いで右足をあげてハードルを飛び越えたつもりだったけれど、左足の甲がハードルに引っかかった
ぐらりと体のバランスが崩れる
次の瞬間には体がフィールドを滑っていた
肘と膝がものすごく熱い。じんじんする
後ろから先生の声が聞こえて、あぁ…私転んじゃったんだと分かった
顔を上げるのが嫌で、起き上がるのが遅れた私をグイっと誰かが引き起こした
呆れた声が上から降ってくる
顔をあげなくても私はもう、声の主が誰なのか分かっていた
三枝くんには何故かいつも助けられてしまう
立ち上がると膝に痛みが走った
膝を見ると、擦りむいて血が流れていた
転んだ上に怪我するとか最悪だ
カッコ悪すぎでしょ、私…
三枝くんは鼻と口を手で押さえている
顔色がすっごく悪い
三枝くんはそのままぐらりと私の方へと倒れかけた
とっさに支えようとすると、三枝くんは私に触られたくないのか自分の足でぐっと踏ん張った
けれど、さっきは汗一つかいていなかったのにいまはこめかみにじっとりと汗が浮かんでいる
貧血かもしれない
とっさにそう思った
三枝くんも私と一緒で、貧血なんてかっこ悪いって思ってて言えなかったのかもしれない
どうもみなさんmiaです
最近めちゃめちゃ投稿しているのですがなぜかというと、入学祝いで親戚にパソコンを組んでもらったためウキウキでキーボードを打っております
正直言ってとてもはやい
楽ちんなのでみなさんにもおすすめいたします。
ちなみに私がパソコンを準備して最初に行ったことは壁紙を戌亥に変えたことです
それでは!
to be continued











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。