第48話

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2026/04/17 11:07 更新
切島くんは私の事を庇うようにして、立っていて。





こっち側を向いている顔は、


少し痛みを堪えているように見えた。





でも、電気を受けながら、それでも1歩も引かないその背中は、


私の思い描く〝ヒーロー像〟そのもので。






すごい、かっこよかった。











ビリビリ………



上鳴くんの放電が終わったと同時に、


時間制限のタイマーがなる。




オ「ヴィランチームWIIIIIIIIIIIIIIIN!」









………勝った……?




切島くんの方をむくと、目が合った。








切島「碧翠!やったな!!」






目の前に出された切島くんの両手に



ハイタッチをする。







切島「………それと、____」




その切島くんの言葉を遮るようにして、


オールマイトが言った。





オ「お疲れ様!!君たちはモニタールームに戻ろう!砂糖少年と上鳴少年は………」





その言葉で2人に目をやる。








上鳴「ウェイ……ウェーイ……」


砂糖「う………お………お」




2人ともさっきとは別人の………


なんだか気の抜けた感じになってしまっていた。






『あはははっ!なんか似てる、2人ともー』


切島「個性使いすぎんと、あんなことになんのかよ」





『なんか、ww………上鳴くんの顔……wツボかも』



切島「おまww、笑いすぎだろww」






二人でしばらく笑っていると、


再びオールマイトから指示をされてしまった。







モニタールームに二人で向かう。



『あ、そういえば………さっき、なんて言いかけたの?』




オールマイトに遮られてしまったあの言葉。


切島くんはなんて言おうとしていたんだろう………。







切島「あぁ、あれは………」


少しだけ、言いずらそうに頭をかいてから、





「ごめん!!とありがとう!!


って言おうと………してたんだ」






 ごめん と ありがとう ………?





切島「俺、耐えられるぜとか、最初に言ったのに………吹っ飛ばされちまって………。
最後の最後まで、全部碧翠に守らせちまった……。


そのことに対しての〝ごめん〟と〝ありがとう〟だな!!」







『うちらが助け合うのは、当たり前じゃん!


それに、私も最後助けてもらったからプラマイゼロ!!逆にこちらこそ、ありがとうっ!




あ、でも、〝ありがとう〟だけありがたく貰っておくね!』





切島「助け合うのは……当たり前、か……碧翠………やっぱお前………漢だぜ………!!」




切島くんが感動したようにそういうもんだから、


なんだか笑ってしまう。





『男じゃないってお・ん・な〜』


わざと強調して言うと、切島くんは笑ってくれた。





切島「あはは、わかってるって」





私も、〝漢らしい〟の意味、ちゃんとわかってるもん。










その後、私たちはほかの人達の戦いを見た。



色んな戦い方。個性の使い方。作戦。




たくさん、学べることがあった。
















オ「お疲れさん!緑谷少年以外は大きな怪我もなし!しかし、真摯に取り組んだ!初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!」



梅雨「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…何か拍子抜けというか」





オ「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!


それじゃあ、私は緑谷少年に講評を聞かせねば!!!着替えて教室にお戻り!」




オールマイトは目にも止まらぬ早さで、その場から走り去っていってしまった。











私たちの初授業は幕を閉じた。





でも____



ここが私たちの、スタートラインだ。

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