第3話

3.
59
2026/01/08 16:55 更新


あの日から私はしばらくエナプの歌もコンテンツ動画も
なんだか見れなかった。




今でも信じられない。

目の前に推しがいたこと。

本当はすごく愛を伝えたかったし
握手もしたかった。







でもその推しはライブで元気に歌ってる訳でもなく


ただ遭遇しただけでもなく


具合が悪かった。


















18:30 大学







(なまえ)
あなた
今日授業めっちゃ遅く終わったね..
ソヨン
ソヨン
ねぇあなた〜
ソヨン
ソヨン
このあとカラオケ行かない?
(なまえ)
あなた
あぁごめんソヨン..
(なまえ)
あなた
バイト先までシフト持ってかなきゃ..
ソヨン
ソヨン
알았어〜🥲
(わかった〜)




シフトの提出が今日までだった私。



本当はカラオケに行きたかったけど...



シフト出さなきゃ...








20:00 バイト先




店長
ごめんあなたちゃん💦
店長
今日人少なくてさ...
店長
今日出勤してくれないかな...
(なまえ)
あなた
あ、大丈夫ですよ!
まさかの急な出勤ー。



まぁ稼げるって考えたら、良いかー。





23:30
店長
ごめんね今日は急に
店長
じゃあ来月もよろしくね〜
(なまえ)
あなた
お願いしますっ!



シフトも出し終わって帰ろうとしたその時ー。




ザーーーーーーー......





うそでしょ...



天気予報にもなかった雨。




しかも大雨。が降り出したー。





(なまえ)
あなた
うわ..まじか
店長
うわー...急に降り出したね
(なまえ)
あなた
はい...笑
店長
もしあれだったら家まで送ろうか?
(なまえ)
あなた
あっ!いやいや
(なまえ)
あなた
急な雨だしすぐ止むと思うので
(なまえ)
あなた
少し雨宿りします!ありがとうございます
店長
そう?じゃあ気をつけて帰ってね
店長
안뇽〜(じゃあね)
(なまえ)
あなた
네〜(はい〜)
24:00






雨。


全然やまないー。



やっぱり店長にあの時送って帰ってもらえば良かった。


何遠慮してるの私〜....




どうしよう。


少し寒いし、もう暗いしバスも動いてない。


もう歩いて帰るしかないよね...




車の少しの明るさを頼りに、
私は雨に濡れながら歩くことにしたー。



バシャッッッ



通りかかった車が道路の水を弾き
わたしにかかってくるー。




すごく冷たいー。


泣きそうー。


こんな時にお母さんがいたら...
迎えに来てくれたかもしれないー。



急に家族のことを思い出し
ホームシックになってしまった私ー。




涙が溢れだして止まらなかったー。





大丈夫ですか。


誰かが私の前に傘を差し出してくれたー。


誰だろうー。


私は泣きながら上を見上げたー。
(なまえ)
あなた
え....
ヒスン
ヒスン
また会いましたね...笑
(なまえ)
あなた
あっ...えっと..


雨に濡れて髪の毛は最悪だし
メイクも崩れてるー。

最悪な状態でまた、推しと会ってしまったー。



私は焦ってソワソワしてしまっていたー。



ヒスン
ヒスン
寒いでしょう..
ヒスンはそう言って
自分の上着を私に掛けてくれた。




(なまえ)
あなた
え.....っと....


私は混乱して何も言えなかったー。


ヒスン
ヒスン
この前はありがとうございました
ヒスン
ヒスン
この道..よく通るんですね..笑
(なまえ)
あなた
あっ...はい..
ヒスン
ヒスン
その上着差し上げます。
ヒスン
ヒスン
あ、傘もどうぞ




そう言ってヒスンは傘もささずに
走り去っていったー。
(なまえ)
あなた
どこから現れたの...







推しから貰った 上着。



いや、推しと言っていいのだろうかー。



その日の夜私は上着を洗濯して眠りについたー。






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