1番2番と進み等々俺らの番。
「俺とテオくんの仲の良さなめんなよー!」
俺は友達としてそばにいたいわけじゃないんだぜ、愛方。
そう思ってじんたんの顔を見たら
耳赤いよ
期待してもいい?
じんたんにチョコの方を加えさせて俺が進む。
じんたんが少し頬を赤らめて、おれをみつめる。
あとすこしになった時にじんたんの首に手を添えて一気に食べ切った。
じんたんの唇に俺の唇が当たる。
「んんっ、」
じんたんが口を離そうとしたけど俺は首を抑えて舌を入れた。
じんたんの口の中は
とろけそうなほど甘くて、
とても苦い。
好きだ、諦めたくない
誰にも渡したくない
「っん?!ておく、……んぅ、っぁ、…っ!」
じんたんが思いっきり俺の舌を噛んだ。
「っ!!ってぇ…噛むなよ」
「なんなの急にっ、」
好きだからって言いたい
でも、言えない
「んなの、ノリだろ(笑)」
精一杯の笑顔を作った
「……馬鹿!」
じんたんは泣いていた
なんで泣くの?
そんなに俺とのキス嫌だったの?
それとも…。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!