ピピピピッ ピピピピッ
朝の目覚ましが鳴る。
外からは、明るいオレンジ色の日差しが窓に刺さるように光り輝いている。
私は顔が照らされて起床して、
…目を擦ってふとスマホを見た。
「綾人からだ。」
綾人というのは私の彼氏だ。不器用なところも可愛いけど、なんか、最近はなんでも私の言う通りにしてくれる、良い犬だと思ってもいる。
画面に写っているロック画面は、つい先週綾人と
デートに行った時のツーショットだ。
私は彼を愛してやまない。いい彼女なのにな。
そんなこと考えているうちに朝ごはんができ、母親ができたよ、と呼んでいる。
朝食は、母と私と、妹と、3人で一緒に食べる。
父はと言うと、いつも仕事で出勤が早いため、一緒に、朝ご飯が食べれないのだ。
私はむしろ、嬉しい。そんなことは言ってはいけないのだけれど。
私は昔から父が嫌いだった。
自己中な父を止めるのにも一苦労だった、
周りも見えない人間に生きる資格はない、
そう母から教わった。
「あ、お姉ちゃん遅刻するよ」
「え?うん」
急いでパンを片手に持ち家を飛び出した。
「行ってきます」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。