※本作は音声ライブ配信アプリ『Wacha』を紹介するプロモーション作品です
放課後の帰り道。
制服のスカートを揺らしながら歩いていると、ふと胸の奥が少しだけ空っぽになる瞬間がある。
春香は駅へ向かう坂道を一人で下りながら、小さく息を吐いた。
——中学の頃は、この道、四人で歩いてたのにな。
悠斗が一番前を歩いて、
「腹減ったー!」とか騒いで、
美咲が「さっき食べたばっかじゃん」と呆れて、
蒼が横で静かに笑っている。
そんな毎日が、当たり前だった。
ずっとずっと続けばいいな、って思ってた。
でも、高校は四人それぞれ別の学校へ進んだ。
春香はまだクラスに馴染みきれていない。
悠斗はサッカー部で毎日遅くまで練習。
美咲は女子校で新しい友達が増えたらしい。
蒼は理系の進学校で課題に追われている。
グループチャットではしょっちゅうやりとりしてるけど、
前みたいに会って集まることはなくなった。
スマホが震える。
送られてきたのは、Wacha(ワチャ)というアプリのリンクだった。
試しにやってみよう、ということになってアプリをインストールする。
こういうのが得意な蒼からすぐにメッセージが来た。
招待されたルームに入ると、見慣れたアイコンが表示されている。
思わず笑ってしまう。
そこへまた声が増える。
さらに。
4人の声が重なって、一気に賑やかになる。
蒼が説明してくれる。
悠斗のツッコミにみんなで笑う。
それから、話は止まらなくなった。
声だけの空間なのに、不思議と距離は近かった。
気づけば一時間以上経っていた。
まるで中学の帰り道みたいに。
ただ、場所が違うだけ。
今は学校も、制服も、毎日見ている景色も違う。
でも、ここに来れば、4人はまた同じ放課後に戻れる。
スマホの画面には、さっきまで賑やかだったルームが静かに残っている。
春香はイヤホンを外して、天井を見上げた。
少し前まで感じていた寂しさは、もうなかった。
学校は違う。
帰り道も違う。
でも——
春香はグループチャットを開いて、メッセージを打つ。
すぐに返信が来る。
私たちの放課後は、まだ終わっていない。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!