やっとぴくとの声が聞こえたのか、ロボロが顔を出す。
ロボロが3人を引きずり出し、牢の外へと放り投げる。
ぴくとが一冊の本を取り出す。
内容は、虎本の処分についてだそうだ。
彼も同じ犯罪者?で、俺たちを捕まえた後、処分されてしまうらしい。
遅れて登場したゾムも本を取り出しドヤ顔を決めた。
彼が持っているのは楽山の処分についてらしい。
彼も虎本とほとんど同じ内容だった。
コネシマがうんうんと頷いていると、後ろから声がする。
ーー
2人が本を手に取ると、少し確認した後に顔を見合わせて笑った。
6人は困惑した表情で2人を見ていた。
のんびりとした聞き心地のよい声色で楽山が話した。
楽山が一旦その場を収めると、8人で屋上へと向かった。上に1個しか上がらないのは体力的にもありがたいことではあった。そう彼らの体力はなくなりつつあったからだ。これ以上はあまり鬼ごっこはしたくない。
ヘリの側に近づき、トントンが操縦席へ行こうとすると、中の扉が開く。
特徴的な水色の髪と丸メガネ。
間違いなくチーノだ。
騒ぐ彼らをよそ目に、鬱が銃を構える。
コイツが内通者だったのか!と脱走者の5人は目を見開く。
冷や汗が流れ落ちる中、見慣れた…いや、懐かしい白髪がチーノの後ろから現れた。
……天凛だ。
楽山が近づこうとするのを虎本が止める。
赤く染まった目が彼ら全員を捉える。
それからニヤリと微笑むと一気に距離を縮める。
その間に鬱とチーノは攻撃を始めていた。
虎本の声が彼らを導き、監視室前に全員が隠れた。
チーノ達は見失ったのか別の階へと走り去っていった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。