第16話

十五話:味方
12
2025/05/05 07:00 更新
ぴくと
あのー、みんなー??
どこいるの早く出てー?
やっとぴくとの声が聞こえたのか、ロボロが顔を出す。
ロボロ
あ、ぴくとさん!すいません!
すぐ3人連れて出ますわ!
ロボロが3人を引きずり出し、牢の外へと放り投げる。
いっだぁ゙あ゙?!
トントン
うるさぁ…、
ぴくと
なんか、重要な資料見つけましたよ!
ぴくとが一冊の本を取り出す。
内容は、虎本の処分についてだそうだ。
彼も同じ犯罪者?で、俺たちを捕まえた後、処分されてしまうらしい。
コネシマ
これ、これ!これ渡せば仲間になってくれるんとちゃうか?!なぁ?!
ゾム
あれ、なんや、みんな出たんやな、
遅れて登場したゾムも本を取り出しドヤ顔を決めた。
彼が持っているのは楽山の処分についてらしい。
彼も虎本とほとんど同じ内容だった。
トントン
これ…渡しに行くか!!
コネシマ
おん!それが一番やと思うで!うん。
コネシマがうんうんと頷いていると、後ろから声がする。


ーー
楽山
なぁに呑気に話してんだぁ?
ゾム
あ、あ、らだ山さん、これ、ちょい、
読んどいたほうがええで、これ。
楽山
んー?
虎本
何してる楽山。
楽山
本貰った、
虎本
はぁ?
ぴくと
こ、これ、虎本、さんのも、!
2人が本を手に取ると、少し確認した後に顔を見合わせて笑った。
6人は困惑した表情で2人を見ていた。
楽山
やっぱね〜、
虎本
……よし、反乱でも起こしてやるか!
コネシマ
ん?な、仲間になったんか?これ?
楽山
まぁ、元から君たちを刑務所に送るつもりはなかったからねぇ〜。
のんびりとした聞き心地のよい声色で楽山が話した。
虎本
上にヘリはあったか?
あぁ〜、どうなん?
ぴくと
あったあった!!
虎本
じゃあ脱出用はそれでいいか…、
楽山
まぁ…とにかく!
今はヘリが動くか確認しに行かない?
楽山が一旦その場を収めると、8人で屋上へと向かった。上に1個しか上がらないのは体力的にもありがたいことではあった。そう彼らの体力はなくなりつつあったからだ。これ以上はあまり鬼ごっこはしたくない。

ヘリの側に近づき、トントンが操縦席へ行こうとすると、中の扉が開く。
トントン
な、お前、ッ!?
チーノ
久しぶりだなお前らぁ、!!
特徴的な水色の髪と丸メガネ。
間違いなくチーノだ。
おいお前らァ…、こっちが有利だぜ、?
騒ぐ彼らをよそ目に、鬱が銃を構える。
コイツが内通者だったのか!と脱走者の5人は目を見開く。
冷や汗が流れ落ちる中、見慣れた…いや、懐かしい白髪がチーノの後ろから現れた。


……天凛だ。
楽山
…天凛ッ!!
楽山が近づこうとするのを虎本が止める。
虎本
違う…楽山、アイツは俺たちの知る天凛じゃない…!雰囲気が別物だ…、
天凛
…待ッテテネ、2人共。
赤く染まった目が彼ら全員を捉える。
それからニヤリと微笑むと一気に距離を縮める。
その間に鬱とチーノは攻撃を始めていた。
虎本
逃げろ!!死ぬぞ!
虎本の声が彼らを導き、監視室前に全員が隠れた。
チーノ達は見失ったのか別の階へと走り去っていった。

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