なんで、授業ってこんなに退屈なんだろう…
そう思っていると…
ピコン。
誰かからLINEが来た。
そういえば、忘れてた…
私が通知音を切ろうと、スマホを開くと…
えっ…
それは…秀兄からのLINEだった。
私は、音を切るフリをして…秀兄からのLINEを開いた。
いや、かわよ。

秀兄鋭いな…
使う顔文字がいちいち可愛い。
いつの間にか、真ちゃんが起きていた。
そんな恥ずかしいところを見られていたとは…
あ、やば!声ひそめるの忘れてた…
この先生、スマホ触るのは注意しないくせに、私語厳禁って…
私と真ちゃんは、大人しく授業が終わるのを待った。
先生は、スタスタと歩いて行った。
私達の足下には、山のように積まれた教科書やプリントが置かれている。
私はなんとか持ち上げて、印刷室へ向かった。
急にバランスを崩して、地面に倒れそうになった。
……
…あれ、痛くない?
気づくと、真ちゃんが私の下敷きになって、地面に背をつけていた。
真ちゃん…
私は急いで真ちゃんの上から退いた。
やっぱり、真ちゃんは申し訳ないくらい優しい。
私達は、手分けして荷物を運んだ。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!