第53話

#49
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2026/07/29 08:06 更新
あの屋上での出来事の後、
はんびなが伝えてくれた告白をきっかけに、
僕たちは付き合い、今は一緒に暮らしている
僕は大学のバイオリン講師
はんびなは高校の心理カウンセラー
数年前とは違う、それぞれの
「先生」としての日常がここにある
朝の光が差し込む玄関で、僕たちは
それぞれ異なるデザインのスーツや
バッグを手にしていた
 
Sung Han Bin
Sung Han Bin
はおひょん、
今日の楽譜の準備は大丈夫?
 
Zhang Hao
Zhang Hao
うん、大丈夫だよ
Zhang Hao
Zhang Hao
今回は無伴奏だから、
みんな手強いって
顔するだろうなㅎㅎ
 
僕はバイオリンケースのストラップを
肩にかけながら、少し楽しそうに微笑んだ
はんびなはそんな僕の襟元を優しく整え、
自分の通勤バッグを持ち直す
 
Sung Han Bin
Sung Han Bin
僕の方も、今日は進路指導で
悩んでる生徒の面談が詰まってるんだ
 
Zhang Hao
Zhang Hao
はんびなは話を聞くのが上手だから、
きっと、みんな救われてるよ
Zhang Hao
Zhang Hao
でも、共感しすぎて自分が
疲れないようにね
 
Sung Han Bin
Sung Han Bin
うん、気をつける
Sung Han Bin
Sung Han Bin
はおひょんに言われると、
すごく説得力あるなㅎㅎ
 
専門分野は違っても、誰かの心や技術を
育てる仕事の難しさとやりがいを、
誰よりも理解し合っている
だからこそ、僕たちの言葉には深い信頼が滲む
 
Zhang Hao
Zhang Hao
お互い、今日も1日頑張ろうね
 
Sung Han Bin
Sung Han Bin
うん、頑張ろう
 
玄関のドアを開ける前、自然な動作で軽いキスを交わす
別々の場所で、別々の誰かのために力を尽くす日
けれど、夕方になれば同じ家に帰り、
お互いの1日を労い合える
そんな安心感を感じながら、
僕たちはそれぞれの職場へと足を踏み出した

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