第2話

雨宿りの旋律
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2025/08/18 17:43 更新
⚠️付き合いたて 🐑さん視点


放課後、空が急に暗くなった。
さっきまで眩しいくらいに晴れていたのに、雲が厚く重なり合い、雷が遠くで鳴り響く。
そして一瞬で、大粒の雨が降り出した。
🐑
わ、やば……!
慌てて近くの商店街の軒下に駆け込み、僕は胸を押さえて息を整える。
人通りはまばらで、雨音だけが耳に残る。

その時だった。
🎸
おー、ひろくんもここに避難中?
声の主を振り向いた瞬間、胸が高鳴る。
濡れた髪をかきあげ、肩で息をしているのは——。
🐑
……偶然だね。うりさん
🎸
偶然じゃないかも。
俺、結構ひろくんに引き寄せられてるから
さらりとチャラい台詞を口にして、彼は笑う。
でも、その瞳は不思議なくらい真剣で、冗談には聞こえなかった。

ギターケースを抱えたまま彼は軒下に腰を下ろす。
🐑
……この天気でギター背負ってきたの?
🎸
だって、雨の音と一緒に弾いたら気持ちいいかなって思ったんだよね。ほら、聴いて
彼は濡れたケースを開け、タオルで軽く拭きながらギターを取り出す。
そして、雨音に重ねるように、静かに弦を鳴らした。

雨粒が地面を叩く音と、彼の指先から紡がれるメロディ。
それはまるで、雨宿りのひとときにだけ許された秘密のコンサートだった。
🎸
ひろくんが隣にいるとさ……なんでも音楽になる気がするんだ。不思議だよね笑
彼は笑いながら視線を向けてくる。
僕は胸の鼓動を抑えられずに、ただ黙って聴き入った。


曲が終わっても、雨はまだ強く降り続いていた。
けれど、不思議とその音さえ心地よく聞こえる。
🎸
ねぇ、びしょ濡れになるけど……帰り道、一緒に歩かない?
🐑
え?うりさんとなら全然いいけど…
差し伸べられた手は少し冷たかったけれど、しっかりとした力で包み込んでくれる。
その温もりに触れた瞬間、心まで雨に濡らされたようにざわめいた。

僕は頷き、🎸さんの手を握り返す。
雨の音が二人の鼓動を隠すように響き渡り、ただ歩き出す背中を照らすように街灯が揺れていた。

——雨宿りの時間は短かったはずなのに、僕らの距離は確かに縮まっていた気がした。

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