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第1話

引っ越し
1
2025/07/12 03:51 更新
ガタガタと車が揺れる。
何度目のこと。

親
着いたよ、花奈
そう言われて重いからだをゆっくりと動かす。
そして、顔を上げると、そこには自然が溢れていた。
親
今日からここに住むからね
親
確か、隣のおうちに同い歳の子がいるって聞いたけど
西島花奈
西島花奈
うん
親
挨拶してきたらいいんじゃない?
その言葉を無視して私は先に新しい家へと向かう。
西島花奈
西島花奈
私もう疲れたから先に行くね
扉を開けるとツンとしたかび臭い匂いが鼻をかすめた。
部屋を適当に開けていき、やっと見つけたベッドで私は横になった。
そして、気づいたら、深い眠りについていた。
ある朝、私は初めてここの学校に行こうとしていた。
人生で初めて転校生になるのだ。
西島花奈
西島花奈
いやだな…
そう呟いたところで、その言葉は誰にも伝わらず、消えていくだけだ。
何も変わらない。
学校まではお母さんが送って行ってくれたが、ここからは1人だ。
同級生だろうか。同い歳くらいの生徒が笑いながら慣れた足どりで学校に向かっている。
そして、私も、重くてしょうがない足を無理やり前へ進めた。

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