入学式が始まって、時計の長い針が12から1になった。
ぴしってちゃんと体育館に入場できたのは嬉しかったんだけど始まってからずーっとお話を聞いてる。正直、難しくてわかんない。
隣の子もそうだったのかもしれない、頭がコクン…コクン…って揺れている。
寝ちゃいそう…というか寝ちゃってる…
私は眠らないようにぱっちり目を開けてただお話している校長先生の頭がどうしてぴかぴかなのか考えていた。
あっお返事の時間だ!
A組は1番最初!あいうえお順だから、あかさたな…の次!
すやすやと眠っている隣の男の子を起こしたら「ケーキは?」と言われてクスっと笑っちゃった
意外にちゃんとできた!心臓がどきどきいってる…
席に座り直してからちらりと後ろの方を向くと、はるちゃんたちをすぐ見つけることが出来た。ピンクが目立つ!
らんちゃんはにこにこしながら手を振ってるけど、りんちゃんとはるちゃんは泣いてる…のかな?あ、はるちゃん鼻かんでる
「できたよ!」という意味を込めて、先生たちに怒られない程度のピースをして笑う
…その時の私をらんちゃんが撮ったそうだ。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。