第4話

3 季節外れの青い向日葵
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2026/07/16 09:52 更新
 
「 えーっと … あ 、あった ! 」

自分の席を見つけて 、座る 。
「 綾木 」だから なんとなく予想はしていたけど 、やっぱり 1列目の1番前だった 。

かばんを下ろして 、まわりを見渡す 。
もういくつかグループが出来ていて 、楽しそうな笑い声が聞こえた 。

「 ねぇねぇ ! 」

突然 、後ろから声を掛けられる 。
思わず振り返ると 、そこには かわいらしい雰囲気の女の子が居た 。

「 校門にいた あのかっこいい男の子 、見た ? 」
「 あー 、うん 、見たよ ! 」

あの男の子に そこまで興味はないけど 、せっかく話しかけてきてくれたんだから 話したい 。

「 同じクラスだったらいいなぁ … 」

そう その子が言ったとき 。
ガラガラガラ 、と いつの間に閉められていたらしい 教室のドアが開いた 。

入ってきたのは 、あの男の子 。
女の子たちが 小さく騒ぐのが分かった 。
男の子は 、何故だか まっすぐと わたしの方に来て … 。

「 おはよ 」
「 え 、お … おはようございます … 」

柔らかい 、優しい笑顔で 挨拶をされた 。
びっくりしたけど なんとか言葉を返すと 、男の子は ふっと微笑んで 、そのまま席へと向かっていった 。

( な 、なんで わたしに … )

入り口から一番近かったから 、挨拶された 、のかな … 。

『 おはよ 』

男の子の声が 頭に響く 。
柔らかく微笑んだ 、あの笑顔が眩しくて 。
真っ直ぐな青い瞳が 、吸い込まれそうなほど綺麗で 。
ーー 何処かで 、見たことがある気がして 。

今は春なのに 、
なんだか 、季節外れの向日葵みたいだった 。

男の子は 、何事もなかったかのように クラスメイトと話している 。

また 、教室のドアが開く 。

「 うぃ 〜 はろはろ 」
「 しししっ 、失礼します … 」
「 えーここ うちらの教室?なんか広 〜 」

次から次へと声が聞こえて 、ここ 、1年2組のメンバーが全員揃った 。


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