【包帯と眼帯】─太宰治
『………』
「………」
「睨み合うでないぞ、二人共。私は悲しいぞ?」
『紅葉ちゃん、私真似られるのは嫌いなの』
「姐さん、こんな私へのリスペクトが窺えるひとに何云っても無駄だよ」
『あ゛?』「ん゛?」
「………はぁ、喧嘩するでない。見苦しいと云っておるのに……」
希少な異能力無効化の異能を持つ男は、包帯を巻いている。
残念ながらマフィアは柄の悪い人間の集まりなので、黒い眼帯をしている奴だって居るのだ。
そう、其れが私。太宰という男とは最近知り合ったばかり。森さんの秘蔵っ子と云うやつだ。
「こんなおばさん放っといて、もう行こうよ姐さん」
「私とあなたは一つしか変わらンぞ?」
『腹立つ!!誰がおばさんじゃガキが!!』
「こらあなた、そう云う処じゃ」
「ぷぷぷ〜!!」
って云うシリアルください
※ 紅葉さんの一つ歳上夢主












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!