最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
この物語は、私の日記をベースに書いた、私自身の記録です。
2025年1月。
あの日、自習室でスマホの通知を見た瞬間、私の世界は一度、真っ暗になりました。
「推し」は、私にとって単なる憧れの存在ではありませんでした。
苦しい受験勉強を支え、毎日に彩りを与えてくれる、いわば人生の背骨のような存在でした。
だからこそ、その存在が揺らいだ時の衝撃は、自分でも驚くほど大きく、深く、そして長いものでした。
信じていたものが壊れ、泣き、迷い、一度は運命のような奇跡に縋(すが)りつき、それでも最後には自分の足で歩き出すことを決めた――。
この一年間の心の揺れは、決して無駄ではなかったと、今は胸を張って言えます。
虹は、空に架かっているからこそ美しいのだと、今はわかります。
手を伸ばして掴もうとするのではなく、遠くからその輝きを認め、感謝し、そして自分は自分の道を歩いていく。
もし今、何かに絶望したり、大切にしていたものを失って、モノクロの景色の中にいる方がいたら。
どうか、無理に笑おうとしないでください。
泣いて、怒って、迷って、そうして過ごした時間さえも、いつかあなたを形作る大切な色になる日が必ず来ます。
私の人生に七色の虹をかけてくれた、かつての光へ。
そして、今、新しい光を見つけようとしているすべての「私」へ。
最大級の感謝を込めて。
2026年 2月 著者より











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。