第16話

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2024/06/17 10:00 更新
















ワースside









兄貴に呼び止められたあと、また父親と同じ事を言われるのかと思うと自然と恐怖が芽生えた


少し震える声で、今の顔を見られたくないから顔を向けずに声だけ返した



けど、兄貴から来た言葉は罵倒じゃなくて、




オーター・マドル
  …魔法の威力、柔軟性前より伸びたと思います。よく頑張りましたね…  






……思わず耳を疑った。


励ましの言葉。兄貴らしい不器用で少し言葉を選ぶような言い方。


そんなの少し信じたくなくて、目を逸らした。


冷たい返事を少し返して


部屋に戻った。




今までのずっしりと重い鉛が少し軽くなった。


そんなに…“兄さん”に認めてもらいたかったんだな…









あなたside




あなた
  んん……  




陽の光が眩しい…、朝か……


まだ眠い、けど起きなければ。今日も学校はある。



めんどくさいとは思わない。強いて言うならヒーロー基礎学っていうのがめんどくさい


ヒーローになる気は無いから。なんでヒーロー科にいるか、答えは簡単。相澤が担任だから、相澤はいうなれば見張り


願わくば、早くイーストンに帰りたい


ワース・マドル
  あなた、起きてるか  
あなた
  うん……、今下いく  
ワース・マドル
  ん、  
  





リビングに行けば、もうオーター兄さんは食べ始めていて、ワース兄さんはまだ食べ始めていなかったから、座って、一緒に食べた


オーター兄さんは俺達より早く出ていくから、時間がなかったんだろうな


ワース兄さん、昨日より何かスッキリした顔のような気がする


なんでだろう…認められたの?


俺はまだ認めてもらってないのに、ワース兄さんだけ認められたの?


嘘だよね…俺も褒めてくれるよね……そんなはずないよね









そんなこと考えてちゃダメだ……


ダメだから、早く学校に行こう…大丈夫……ただの思い込みだから


早く……“兄様”と学校に行こう











何事もなく、学校に着いた。今日は久しぶりに……何も話さなかった


黙って一緒に行って、黙って学校に入って教室のドアを開ける





そしたら……なんかいっぱい人がよってきた




麗日お茶子
  あ!昨日の兄弟君達や!  
???
  相変わらずイケメン……!名前!もう1回教えて!  
あなた
  あ……えと…  
ワース・マドル
  ……俺がワースで、此奴があなた…通らせてくんねぇか  
???
  ワース君とあなた君ね!あ、ごめん  





やっぱり女子は苦手だな。


結局顔目当て、でしょ?



ていうか……誰かも知らないし…普通名乗らない?


ワース兄さんが止めてくれたけどさ…


……気にせず席につこ、折角ワース兄さんが道を開けてくれたんだしね


今日は……普通の授業なんだっけ?それがいいんだけどね…


席について、参考書を開けて、ワース兄さんも俺も勉強していたら


1人の男子が俺たちに話しかけてきた





???
  おい____  










𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭






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