お互いケーキも食べ終わり、晩御飯の時間になった。
私の母親は一階からでかい声で
『早く来ないと私が全部食べるよー』
と言う。
どんな胃袋してんだよ。
窓から自分の部屋へ戻っていく千冬。
こんな感じで、いたって普通の日常を繰り返している。
でも、この普通が普通じゃなくなるまでもう少し______。
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ある日。
朝礼で担任から、HR委員は終礼後に集まりがあると知らされた。
私は一年のときからHR委員をしている。
放課後に一緒に帰れそうにないと千冬に連絡し、
集まりがある教室まで向かう。
教室へ入ると、そこまで人は集まっておらず
自分の席に着いて、大人しくお絵かきでもしてようと
鞄から紙を取り出した。
少しすると、人がだんだん集まってきているのが視界に入り、
お絵かきをやめようと手を止めたその時、
横から顔が突き出てきた。
急に顔を出したと思えば、書いた絵をバカにしてくるこの人は
同じ委員会で委員長の" 黒川イザナ "先輩。
会うたび私をからかってくる。多分暇なんだと思う。
紙をヒラヒラとさせながら自分の席へ行く黒川先輩と顔といったら
ムカつきすぎで手が出そう。
不快な気分で始まった委員会の集まりは、
とくに大事な話ではなく、すぐに終わった。
喉が渇いた私は、自販機にでも行って飲み物を買おうと
そそくさと部屋を出て歩き始めたつもりだったが、
と、首根っこを後ろから捕まれ歩みを止められた。
当たり前のように隣に来て一緒に歩く黒川先輩。
なんで着いてくるんだ
と疑問だが、下駄箱を出たら分かれるだろうと思い
渋々一緒に歩いてあげた((
人の話なんて聞くことなく、自販機に付いてきた先輩は
私がお金を入れるや否や迷うことなくコーラのボタンを押した。
遠慮くらいしろよな。
鶴蝶というのは黒川先輩のお友達。
鶴蝶先輩は黒川先輩と違いとても優しく、
私をからかう黒川先輩をよく、注意してくれる。
早く返せ。
という意味で手を差し出せば、コーラを飲む手を止めて
私の手に自分の手を重ねてくる先輩。
お手?
手差し出されたらそーするだよ!
と顔をでかくして言う先輩。
今の流れ的にお金の請求だろ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。