-ころんside-
あなたが風呂からあがり、リビングに入ってきた。
思わず、その姿に目が釘付けになる。
なんとか保った理性で
無邪気に笑うあなた。
少しイラっとした感情が湧く。
そう言ってから、あなたはガサゴソと冷蔵庫の中をあさる。
気付かぬうちに、俺はあなたのことをすごく見ていたみたいだ。
俺はものすごく焦って勢いよく謝った。
チャンス!これで気まずい空気を無くせる。
あれは、一目惚れだったんだと思う。
握手会で、初めて、女性にドキッとした瞬間だった。
話し方がまず可愛くて、第一印象が俺の好みだった。
友達にいたら楽しいだろうな,なんて思ったりした。
そこから、俺の裏の顔がバレてから始まったこの関係。
離したくない。
あいつを他の男に触られたくない。他の男に取られたくない。
俺以外に、その笑顔を見せてほしくない。
この気持ちはたぶん好きと言う感情。
だけど、俺には大切な仲間もいるし…
俺は、好きにはなっていけないのに好きになってしまったみたいだ。
そういえば、あなたは前にそんなことを言ってたな。
↑第八話に書いてます∩^ω^∩
そんなの都合のいい考えだ。
YouTuberを頑張ると決めたのに……。
仲間もリスナーさんも傷つけたくない。
でも
-ころん君side -終わり
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。