二人は知り合いか何かだろうか?と土井が疑問に思うと、乱太郎も同じくそう思ったようで
あなたは言い淀む伊作を遮って何かを含ませるような口調をした。それを読み取ったのか土井は「なるほど」という顔をする。
多分所属を明かさなかったのは、大方雑渡さんに秘匿せよと言われたとかそんな辺りか。
そう言われたあなたはにこりと笑顔を作るだけだった。
そう言って無邪気に挨拶をした乱太郎が保健室から出ると部屋には静寂がやってきた。それを破ったのはあなた。
伊作が乱太郎を帰したのはあなたが何か話したげな様子に気付いたからだった。流石六年生というべきか、と土井は思う。
つい前まで幼かった子達もいつの間にか大きくなっている。六年生達も例外ではなく、つい最近まで一年生だったのになぁと昔を思い出しながら感慨に浸っていた。
苦笑いをしながら伊作は土井をちらと盗み見る。あなたは普段からとても礼儀正しいが、こういう風に忍術学園の教師の前でこんな話をするなどかなりの豪胆さも兼ね備えていたりする。
土井先生がどう反応するかと一瞬肝を冷やしたが、あなたが言った事はまぁ事実ではあるのだしそもそも土井先生はあまり話を聞いていなかったようだ。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。