御堂さんと別れ、そっとドアを開く。
……もう、緊張と楽しみで心臓がバクバクしてた←
思ってたよりも豪華だ……!
ベッドもソファーも大きいし、部屋もかなり広い。
そんなベッドの上には真新しい制服もあった。
……明日からこれ着て生活するのか……実感わかないかも。
コーネリアス理事長が言っていたように、胸元につけるブローチは黄色をしていた。
わぁ、なんか感動……。
ネクタイは……うん、ちゃんと特待生ちゃんと同じだ。
それにしても……
そう。
私のものとなるこの部屋には大きな本棚があり、その中には本がぎっしりと詰め込まれている。
近寄ってみると、ミステリーやホラー、青春、恋愛ものまでありとあらゆるジャンルの小説が並べられていることに気づく。
それにプラスして怪異などについての辞書みたいなものもいくつか。
小さめの本棚には、授業で使うと思われる教科書や参考書、ノートもあった。
……え、いいんですかこんなにおいてもらって。
もらえないとしても一時的には私のものになるわけで……え、ここは楽園かもしれない←
一人で外に出て、一般寮生たちにまた噂されるのもちょっと……って感じだし。
ご飯は……夜に買いに行けばいいか。
あ、夜までやってたっけ……ま、閉まってたら今日はそのまま寝よう←
ひとまずは怪異の辞書から目を通しておこう。
そう意気込み、辞書を取ってから部屋の中央に置かれたソファーに座る。
……うわ、めっちゃ座り心地いい。
これ絶対に高いやつだよ……。
……ま、読むか。
辞書を一通り読み終わったとき、私がはじめに発した言葉はそれだった。
……いや、冗談抜きで怖かった。
私、実は……怪異とか幽霊とか……ホラー系全般苦手なんだよね……!!
もうどれくらい昔に見たかも分からないタケルの亡霊……あれ、まだ脳内保存されててたまに怯えてるんだから……!
あれはまじで怖かった、一生覚えてると思う。
推しのかっこいいシーンをまた見たいのに、タケルの亡霊が出てくるから本当に見れないんだよ……!
ガチャッ
………………ん?
次回 12/09 19:00頃更新予定













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。