第11話

10、私の部屋
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2025/12/09 10:10 更新
あなた
し、失礼しまーす……
御堂さんと別れ、そっとドアを開く。
……もう、緊張と楽しみで心臓がバクバクしてた←
あなた
……うわぁ、すご
思ってたよりも豪華だ……!
ベッドもソファーも大きいし、部屋もかなり広い。
そんなベッドの上には真新しい制服もあった。
……明日からこれ着て生活するのか……実感わかないかも。
あなた
……あ、ブローチ
コーネリアス理事長が言っていたように、胸元につけるブローチは黄色をしていた。
わぁ、なんか感動……。
ネクタイは……うん、ちゃんと特待生ちゃんと同じだ。
それにしても……
あなた
……めっちゃ本置いてくれてるじゃん
そう。
私のものとなるこの部屋には大きな本棚があり、その中には本がぎっしりと詰め込まれている。
近寄ってみると、ミステリーやホラー、青春、恋愛ものまでありとあらゆるジャンルの小説が並べられていることに気づく。
それにプラスして怪異などについての辞書みたいなものもいくつか。
小さめの本棚には、授業で使うと思われる教科書や参考書、ノートもあった。
……え、いいんですかこんなにおいてもらって。
もらえないとしても一時的には私のものになるわけで……え、ここは楽園かもしれない←
あなた
まだ昼だし、制服着るのは明日からって言われたし……ここで本でも読んでいようかな
一人で外に出て、一般寮生たちにまた噂されるのもちょっと……って感じだし。
ご飯は……夜に買いに行けばいいか。
あ、夜までやってたっけ……ま、閉まってたら今日はそのまま寝よう←
あなた
よっし、読むぞ〜!!
ひとまずは怪異の辞書から目を通しておこう。
そう意気込み、辞書を取ってから部屋の中央に置かれたソファーに座る。
……うわ、めっちゃ座り心地いい。
これ絶対に高いやつだよ……。
……ま、読むか。
あなた
えっと…………
あなた
…………やっぱ怖い
辞書を一通り読み終わったとき、私がはじめに発した言葉はそれだった。

……いや、冗談抜きで怖かった。
私、実は……怪異とか幽霊とか……ホラー系全般苦手なんだよね……!!
もうどれくらい昔に見たかも分からないタケルの亡霊……あれ、まだ脳内保存されててたまに怯えてるんだから……!
あれはまじで怖かった、一生覚えてると思う。
推しのかっこいいシーンをまた見たいのに、タケルの亡霊が出てくるから本当に見れないんだよ……!

ガチャッ
あなた
ひゃあっ!?
黒鷺玲音
黒鷺玲音
え、何。驚きすぎじゃない?
あなた
お、驚かせないでください本当に……
あなた
あと普通にノックをしていただいてもよろしいです……?
黒鷺玲音
黒鷺玲音
キミが鍵開けっぱなしにするから悪いんじゃん。ほら、早く来て
あなた
へ?
黒鷺玲音
黒鷺玲音
夕飯、食べないの?
………………ん?
次回 12/09 19:00頃更新予定

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