本編の前に
他界隈失礼します🙇♀️
こちらコンテスト出場作品となっております!
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慌ただしい奴…………
そう言って「少し」のアルコールを傷口にぶち撒けるないこ
元々大雑把な性格なのは承知していたが
あまりに容赦のない消毒の仕方に思わず顔を顰めた
──────手慣れている、と感じた
雑なのは否定しないが
消毒も、ガーゼを当てて包帯で固定するのも
ただただ無言で処置するないこを他所に
清潔なガーゼを当てられた腕の傷を眺める
そもそも彼奴等の言うことを素直に聞いたのも良くなかった
ないこがどうなろうが、俺にとっては関係ない
勿論関係ない他人に迷惑を掛ける彼奴等の頭の異常さは計り知れないが
かといって彼奴等がどこで何をしていようと
俺の人生に何の利益も生むことはない
謂わば「無意味」な存在
バタンッ
…………強く言い過ぎだ
助けてくれた奴に向ける言葉にしては
あまりにも棘がある返しだった
巻き込みたくない……、いや違う
救われたくない
俺が救われることで、誰かに皺寄せが来る
皺を受け止めなきゃならない人間が
自分よりも生きていいはずの人間だったとき
きっと俺は俺のことを呪い殺すだろう
世界はそういうもんだ
生きたい奴から死んでいく
生きる価値のある奴から殺されていく
ならせめて
救われてほしい奴一人分の席くらいは
自分で用意しなくちゃならない
────────なんて、綺麗事を吐ける人生なら
どれだけ楽だったんだろうか。
次回 気まぐれ
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!