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良い名前だな……
俺はすぐに口角が上がってしまい、それを手で隠した。
そしたら、たまたま近くにいた麗日と芦戸がびっくりした様子で俺の方を向いた。
……?
なんで突然、芦戸がそんなことを言ってきたのかが良く分からねぇ。
さっき、その風柳あなたさんの名前を聞いた時もびっくりしていたしな……
何故、麗日たちがそんな情報を知っているかはあまりよく分からねぇが……
狙っている人がいる……か。
俺は緑谷、麗日、芦戸の3人を交互に見つめて、堂々と宣言をした。
これを言うのは、2回目だと思うだがな。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。