りもこん side
……さぁ、ふうはやにぶっ飛ばされた俺らだが。
ふうはやは操られてんのか?
否、俺と会った時から様子はおかしかったけど…
まじで…ふざけんなあいつ…!
勝手になんかしやがって…
俺らに言え!
そして、俺らにも頼れ!!
悔しくて、
悔しすぎて。
そのせいで、上手く力が入らず、立ち上がれない。
思わず、涙が零れる。
かざねだって様子がおかしかった。
それですら、怖いのに。
……ふうはやが、
…
……こんなことした奴…

すると、
俺の殺気に気がついたのか、2人が駆け寄ってくる。
俺の心は、既に復讐に燃え、冷静さを失っていた。
しゅうとのその言葉は、至って正論だった。
二人のその言葉は、
至って当たり前過ぎて、
俺の心は段々と平常心を取り戻していった。
それが分からないと、俺には何も出来ない。
かざねが、恨めしそうに俯く。
かざねside
まぁ、事の発端はふうはやなんだけど。
まぁ、ここ来た時ね
皆の場所は知らないけど、
俺はなんか牢獄だったんだよね
寝みぃ……
というか、ここは何処なんだ?
何も分からない……
あ、牢獄?
…っぽくね?
え、ちょっと待って?
俺、なんか犯罪したっけ
否、してないよね?
……うん、脱獄するか☆
そう思い至り、辺りを見渡す。
苔の生えた壁、水場、異様に綺麗なベッド。
そして、鉄格子の奥には、廊下を通して看守室。
テーブルの上に何か置いてある……資料?
脱獄のヒントになる可能性を考え、
遠くではあるが、文字を読む。
"漆黒 チョーカー"
"着けると主の命令に逆らった瞬間首が締まる。"
"〇ねと言われると、〇ぬ。"
"洗脳 腕機器"
"着けると自我を無くし、機械によって操られる。"
"記憶や、意識なども制御可能。"
"呪縛 濁の触手"
"相手の意識の中へ潜り込み、乗っ取る。"
"操られた人でも簡単に使用可能。"
全て、内容がおかしい。
操る…死ぬ…乗っ取る……
そんな言葉たちが、俺の頭の中をぐるぐると廻る。
…とにかく、ゴリ押してでも脱獄しないと、ッ
……でも、その瞬間。
シューーーーッ……
コツ、コツ、コツッ
足音が聞こえる。
後ろを振り向こうとする。
……が、
其の気配は、俺の全身を硬直させた。
動かないと、
動かないと駄目なのに
なのに、思うように動いてくれない。
その瞬間、
気持ち悪い声。
低くて、頭にねっとりと残る。
……、逃げないと、逃げないと、逃げないと、ッ
死にたくない……、ッ!!
どうしてかは分からない。
……だが、無意識に足が動いた。
ベッドをぶち破り、壁を蹴る。
ボキッ、バコッ、
破壊音が鳴り響く。
ビーーーー、ビーーーー
サイレンが鳴り響く。
……だが、俺の暴走は止まらない。
……いやまぁ、俺の思考回路は大体決まっている。
"ぶっ壊すか、ぶっ叩けばなんとかなる"。
それを想定していなかったのか
なんなのかは知らないが、
俺は全てを破壊し尽くして、3人の元へ行く。
もしも、3人が傷つけられようことなら。
おれが、死んでもそいつをぶっ〇す。
待ってろ、3人。
今行くから。


わんく(要るのか…?)












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。