さて、時はすぎて昼ごはんの時間に
昼ごはんはいつも体育館裏で食べている。
何故かと言うと、人が来ないからだ。
全体が草木に覆われており、真ん中にベンチがあるだけのちっぽけな空間。
草が多いところには当然虫もいる。いじめっ子たち_いわゆる陽キャ女子_は虫を怖がって来ないから。
弁当はお金が無いのでいつも自分で作っている。
おにぎりと卵焼きだけの質素な弁当しか作れないが。
5分程で食べ終わり、ぼーっと木を眺めていると"青い何か"が目に止まった。
「何かあるな」と軽く考えていると青い何かが蠢いているように見えた。
そこで初めて興味が湧いた。
私は1歩、また1歩と青い何かに近づいて行った。
そこで気づいた。
それが"青い小鳥"であることに
その青い小鳥は私の肩に飛び乗った。
私はびっくりしてしまい、青い小鳥を落としかけた。
青い小鳥は私の手にちょこんと立っている。
その羽にはハサミで傷つけたような傷がついている。
痛々しい。
これも噂のせいなのか。
そう思うと同情心が湧いてきた。
この子も子供じゃないか。
私はバックを漁り、包帯、消毒液、ティッシュを取り出し小鳥を治療した。
小鳥は驚くほど大人しく、楽だった。
不器用なりに頑張ったつもりだったが、傷口だけではなく羽全体に包帯を巻いてしまっていた。
小鳥はそれでも私の気持ちを受け取ったのか、「ちゅんちゅん」と嬉しそうにジャンプしてくれた。
暖かい。
この子、生きてる。
チャイムがなった
"あかり"
あかりというのは私が勝手に付けた名前だ。
気に入ってくれてるといいけど












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。