side︰武村さん
身体の力を全て抜いた。
マイクラがうまくなろうとずっとやっていたら、昼だったはずなのに気付けばもう日が落ちていた。
もう夜だけど、防音室だし大丈夫だろう。
...今日は何も食べてもなかったので、近くにあったカロリーメイトを口にした。
口の中に水分が無かった為、少しむせてしまった。
水を取りに行き、
数口ほど飲んだ後に意識が途切れた。
街の騒音が全く聴こえなくなった違和感が体を揺さぶった気がした。
おかしい。
ここは夢なのか?聴こえが悪い。
自分のことも認識できる。明晰夢か?
やっぱりだ。思い切り叫んでも聞こえずらい。
周りを見渡したら...無人の駅。
でも電車の音や雑音が全く耳に入らない。
出せる限りの大声で叫んでみた。こっちにはほぼ聞こえないけど。
このぐらい叫んで、ようやく小声ぐらいの大きさだった。
妙に感覚がリアルのせいで、すごく怖く感じた。
耳が聞こえにくいのが本当に違和感で違和感で仕方がない。
つい叫んでしまう。なんなんだろうか。
ここにずっと居座るだけじゃなくて、もうそろそろ別の人も探してみよう。
助けが見つかるかもしれない。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。