辰哉side
今日は夜からダンスレッスン。
といっても、もっさんを中心に進めてく自主練みたいなもんだから気は楽なんだけど。
今日の仕事がこれだけの人も居れば、他の仕事終えてからやってくる奴もいる。
まぁみんな忙しいしな。
そんな中始まったレッスン。
仕事終わりの人達も居るし、割とゆるめの雰囲気で進められていく。
ただ…夜からの仕事でも、皆がどんなに疲れていても、変わらず元気いっぱいの佐久間の元気がない。
今日も早くから仕事だったみたいだし、さすがの佐久間でも疲れてるのかな。
ちょっと心配だけど、とりあえずダンスレッスンに集中していた。
少しして、休憩に入った時
急にそんなことを言い出した。
疲れてるとは思ってたけど、まさか体調悪かったとは…
というか、熱があっても気付かないような奴が、自ら体調不良を訴えるなんて…
みんなも同じことを思ったのか、目を丸くしていた。
おいおい、大丈夫かよ…
さすがに一人で帰すの心配だな…
ということで、俺らはなべの車に乗り込んだ。
そう言うと車が動き出した。
なべはそう言うけど、体調悪い時って寝るのもしんどいよな…
そんな心配をよそに、佐久間は窓に頭をあずけてすぐに寝てしまった。
車の中で寝るところなんて見たことないし、それも少し驚いた。
そう言うと通り道にあった薬局に寄ったなべ。
少しして大きめな袋を下げて戻ってきた。
少しして佐久間の家に着いた。
佐久間は未だ眠ってる。
佐久間をなべの背中に乗せ、俺は荷物を持つ。
寝てるけど、一応…
あれ?起きてる?
起きてたのに、なべの背中から降りないところを見ると、歩く元気はないってことかな。
それはそれで心配…
佐久間の家に入ると、佐久間の愛猫のシャチとツナがお出迎え。
いつもと様子の違うご主人様に少し心配そうにしている。
佐久間はソファーにおろされると、そのまますぐに横になった。
俺の近くに来て、そう伝えるなべ。
なべは体温計を手に取ると、佐久間の脇に挟んだ。
少しして体温計が鳴る。
表示には38.2度。
佐久間はぼんやりしながら天井を見てる。
こんなに弱った佐久間…
心配だよ…













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。