不気味な山の中
三人の剣士が
今にも斬りかかりそうな空気を纏わせ向かい合う。
一瞬の隙も許されない空気の中
胡蝶さんがわたしに話しかけてきた。
ビュンッ
わたしたちは鬼を追いかけ、一斉に飛び出した。
ヒュカッ
冨岡さんが追いかけたのは胡蝶さんの方だった。
木を飛び移りながら逃げる胡蝶さんと
走って追いかける冨岡さん。
少し頬を膨らませつつも
速度を上げて追いかけようとしたが
ガクンッ
急に強い眠気に襲われ、立っていられなくなった。
ふらつく身体を必死に支え、
東の空を見ると、
既に日が昇りかけていた。
諦めたようなため息を一つ
そのまま、わたしの意識は
深く冷たい海の中へと落ちていった。
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あなたの夢
気がつけば、何処か知らない場所にいた。
ゆっくり手をついて身体を起こす。
周りの建物は破壊され、あちこちに血が飛び散っている
色からして、先程まで誰かが戦っていたのだろう
状況を知るため、先に進むと
二つの人影が見えた
片方は、市松模様の羽織に赤髪の男の子
もう片方は背中と腿に管のついた白髪の男だった
あら.....?
あの男の子....何処かで________
ふいに男の子がそう言った。
無、惨.....? 無惨って.....あの?
あの鬼が.....無惨......
フワフワとぼやける頭を必死に叩き起こしていると
二人の戦闘が始まった。
次の瞬間
ドンッ
凄まじい速度の攻撃が管から飛んでくる。
目でもほとんど追えず、反応できない
思わず身を硬直させる、が____________
攻撃はすり抜け、かすり傷一つ負わなかった。
恐る恐る攻撃を喰らったはずの身体を見る。
ようやく、自分がどこにいるのか理解した。
此処は、夢の中......それも予知夢の中
あの日から、昼間に寝ると見ることのできる予知夢
いつもは、こんなのは見れない
その日のご飯だったり、猫が産まれたことだったり......
あまり役に立たないものばかり
たまには、
予知夢もいいものを見せてくださいますね......
もっと無惨の詳細を目に焼き付けておきたいのに
視界に霞がかかっていく。
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次にわたしの目に映ったのは
産屋敷邸の砂利だった。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!