第5話

第三話
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2025/12/30 04:43 更新


声の主たちはかなり近くにいた。
でも、
あなた
......あれは、何でしょうか?



猪の頭をした人が
蜘蛛の頭をした人に頭を握り潰されそうになっている。



もしかして、鬼同士が争ってます.......?



いやいや、そんな訳がない。

猪の人は人間だ、早く助けねば手遅れになる。
あなた
っ!!




















ザンッ











すぐに抜刀し、蜘蛛鬼の
今にも頭を握り潰そうとする腕を斬り落とした。
ギャウ!!
鬼が悲鳴を上げると同時に
猪の人が地面に叩きつけられた。
あなた
......
わたしが鬼を睨みつけると、
鬼はすぐに腕を再生させ向かってくる。
あなた
フゥ.....
あなた
羊の呼吸 参の型 羊角風ようかくふう
まるでつむじ風のような円形の斬撃が
蜘蛛鬼をバラバラにした。
頸を斬られた鬼はすぐに塵になって消えた。











嘴平伊之助
ハァ....ハァ....
わたしは息を荒げた猪の人に近づいて声をかける。
あなた
あの、ご無事でしょうか?
だが、その問いに答えは返ってこず

何故か猪の人は目をキラキラさせて話しかけてきた
嘴平伊之助
俺と戦え羊女!!
あなた
......ん?






羊、女......?








嘴平伊之助
あの十二鬼月にお前は勝った
嘴平伊之助
そのお前に俺が勝つ!!
嘴平伊之助
そういう計算だ
そうすれば
嘴平伊之助
一番強いのは俺っていう寸法だ!!
そう高らかに宣言し、猪の人は変なポーズを決める。




あなた
まあ......あれが、十二鬼月ですか.....
あなた
修行し直してください。


わたしがそう言うと、猪の人は沸騰したように怒った。
嘴平伊之助
なにィィィ!!
あなた
申し訳ありませんが
時間がないんです
あなた
寝ていてください。
わたしは、猪の人に流れるような動きで
急所に手刀を浴びせる。

猪の人は声もなくその場に倒れた。









あなた
ふぅ....
わたしが次の場所に向かおうとすると
むこうから胡蝶さんがやってくるのが見えた。



胡蝶しのぶ
あら、溟眠さん
そちらも終わりましたか?
あなた
はい。
道中にいた鬼は狩りました。
胡蝶しのぶ
では、冨岡さんと合流しましょうか。
すぐに走り出してしまいそうな胡蝶さんに
私は静止の声をだす。
あなた
胡蝶さん、先にこの人を.......
わたしが気絶させた人を放ってはおけない。
胡蝶しのぶ
もうすぐでここにも
隠が来ますから大丈夫です。
あなた
まぁ、それなら大丈夫ですね








わたしたちは、冨岡さんと合流すべく駆け出した。



しばらく山の中を駆けていると、
冨岡さんの特徴的な羽織が見えた。
あなた
あ、いましたね。
胡蝶しのぶ
ええ。
胡蝶しのぶ
ですが、あれは何をしているのでしょうか
胡蝶さんにそう言われて、冨岡さんの先を見ると
何故か鬼がいた。

なのに冨岡さんはぼーっとしていて斬りもしない。
胡蝶しのぶ
冨岡さんが危ないですね。
あなた
助けましょうか。




わたしたちは抜刀し、
何故か隊士が覆い被さっている鬼の頸めがけて
刃を振う、が_________




















ガキィィイン!!



















冨岡さんに弾かれてしまった。
胡蝶しのぶ
あら?
あなた
何故、邪魔をするんですか?
冨岡義勇
.....



わたしたちの問いに冨岡さんは答えない。
胡蝶しのぶ
鬼とは仲良くできないって
言ってたくせに何なんでしょうか
胡蝶しのぶ
そんなだから
みんなに嫌われるんですよ。
胡蝶さん、すっごく怒ってますね......

まぁ、わたしも少し怒ってるんですけど


胡蝶さんは迷いもなく冨岡さんに刃を向ける。
胡蝶しのぶ
さぁ冨岡さん
どいてくださいね。
なのに、冨岡さんから返ってきたのは
全く関係ない返事
冨岡義勇
俺は嫌われてない
あなた
!?
胡蝶しのぶ
竈門炭治郎
わたしたちの間に衝撃が走る。
胡蝶しのぶ
あぁそれ.....
胡蝶しのぶ
すみません
嫌われている自覚が無かったんですね
胡蝶しのぶ
余計なことを言ってしまって申し訳ないです。
こ、胡蝶さん.....?!
言葉の切れ味が鋭すぎますよ

冨岡義勇
冨岡さんは悲しそうに黙ってしまった。
あなた
と、冨岡さん
わたしは嫌ってはいませんから.....
冨岡義勇
......そうか。
必死に冨岡さんを励ますわたしを置いて
胡蝶さんは隊士の人に話しかける。
胡蝶しのぶ
坊や
竈門炭治郎
はいっ
何故か胡蝶さんはヒソヒソと話しかける。
胡蝶しのぶ
坊やが庇っているのは鬼ですよ?
胡蝶しのぶ
危ないですから離れてください。
竈門炭治郎
ちっ.....!!
竈門炭治郎
違います!
竈門炭治郎
いや違わないけど....あの
竈門炭治郎
妹なんです!!
竈門炭治郎
俺の妹で、それで!!
それを聞いて、胡蝶さんは口元を手で覆う。
胡蝶しのぶ
まぁそうなのですか
可哀想に
胡蝶しのぶ
では___.....
胡蝶さんは、スッと刀を構えた。
胡蝶しのぶ
苦しまないよう
優しい毒で殺してあげましょうね。
それを聞いた隊士の人は絶句した。
が、冨岡さんと何かを話した後
彼に感謝を述べ走り出した。




あなた
.....冨岡さん
これは隊律違反ですよ?
冨岡義勇
......
わたしも、いつでも冨岡さんと戦えるよう鯉口を切った














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