第3話

3話 首吊り
90
2024/01/16 16:13
次の日 7月17日 火曜日

僕はいつもの時間に目が覚める。
7時50分.....
家から学校は距離が近いので
早く起きる必要がないのだ。
僕はいつもの作業的な身支度を済ませ、
のりしおに出迎えてもらってから
学校に行きました。何度も言うけどのりしおは
僕のペットだ。犬だ。

そんな時だった。日常というのは
すぐに壊されてしまう。とても簡単に。
ドアを開けた時、見知らぬ女の子が
僕が出てくるのを待っていたのだ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
誰だい?君。
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
まさか。
もうあたしのことを忘れたの?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
どういう意味?...
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
最近、おかしなことなかった?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
あるにはあったけど
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
やっぱり....シホは.....えっと。
(教えないでって言ってたよね)
記憶障害があるんだよ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
記憶障害?...
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
最近というか
急に日にちが飛んだでしょ?
つまりはそういうこと。その日、
何をしてたとかを忘れちゃうんだよ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
誰だか知らないけど、嘘をつくのは
やめてよ。何がしたいの?
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
う...あんまり強い口調で話さないで。
5回目だとはいえ...他人にされるのは
とても傷つく....泣きそうだよ....
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
ああーごめん。ってもう泣いてんじゃん。
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
まあいいよ。また仲良くしてよ。
5回目の貴方とは初めてまして。
白雪絃葉シラユキ イトハです。
1回目の貴方は『イト』って呼んでくれた。
2回目の貴方は『イトハ』って呼んでた。
3回目の貴方は『白雪』....
4回目の貴方は『白雪さん』....だった。
5回目の貴方はどう呼んでくれるの?
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
貴方が記憶障害を起こす度に
他人に近づくのは悲しいけど
今回は『イト』って呼んでほしいな。
最初のときのように。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
.....
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
僕は貴方じゃない。シホだよ。
ちゃんと『シホ』って呼んで。
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
ああ、ごめんね。シホ。
1回目のシホがそうしてくれたんだよね。
それで、あたしをなんて呼んでくれるの?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
....貴方は何歳なの?
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
えーと。現在は18歳かな〜。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
お姉さんは僕と関わりがあると
そう言いたいわけだね。
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
うん。まあね。あたしはもう行くよ。
シホちゃんの日記に全て書いてあるから。
1回目のシホちゃんの日記にね。
あたしと話したかったら、
死我野しがの病院に来てほしい。
_白雪絃葉@シラユキ イトハ_
白雪絃葉シラユキ イトハ
また会おうね。バーイバイ。
僕は声には出さず、走っていくお姉さんの姿に
手を振ってお別れをした。
僕はあいつとの会話で遅刻寸前になってしまった。
よくわからない不審者に話しかけられたものだ。
1回目の僕とか、記憶障害とか馬鹿げてる。
僕は昔の記憶だって、覚えてる。
先輩と喧嘩したこととか、
自殺しようと決めたこと。全部覚えてる。
....なんで喧嘩したんだっけ、なんで自殺しようって
思ったんだっけ....
考えがまとまらないまま、学校で授業を終えて、
家に帰った。
家→学校→家
僕は家の部屋を見て回った。僕はここ数年、
開けていない引き出しを開けてみた。
そこには、








『4:僕の日記』を見つけた。
4ということはあいつ(白雪)が言っていた4回目の
僕のことだろうか。いや、信じているわけではないが
そうだとするならば、4回目の僕ということになる。
見てみる価値はあるかもしれない。
僕は4回目の僕の日記を開いた。
.....なるほど。そういうことか。(4話→日記内容)

僕はまだ、あいつ(白雪)のことはよくわからない。
そして、僕のこともまだよくわからない。
わかったことは店長との出会いだった。
確かに、僕は何故ここでバイトをしているのか
全くわからなかった。わかろうともしなかった。
それが当たり前になっていたからだ。
僕のできることは限られている。
僕は大切なことを忘れている。
その証拠は、4回目の僕は泣いていた。
そのせいか、日記は滲んだあとのようなものがあった。
とりあえずは考えるのはやめよう。
今はどうしようもない。
次の日
僕はバイトだ。
いつものようにバイト先に向かう。
今日は遅れてない。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
おはよう。先輩。
柴崎健太しばさき けんた
おはよう。渦宮。
今日は早いな。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
...先輩と僕。喧嘩したことありますよね?
なんで喧嘩したんでしたっけ?
柴崎健太しばさき けんた
そんなこと、忘れてしまったよ。
お前が決めたことだよ。
まさか,忘れたわけじゃないよな?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
....そのまさかなんだよ。
柴崎健太しばさき けんた
お前...マジで言ってるのか?
つい最近まで覚えていたじゃないか!?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
面目ないです。
柴崎健太しばさき けんた
『....始める時も終わる時も
いつもお前からだった。
関わってきたお前が悪い。』
この言葉を何度もお前に言ってきたはずだ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
一度も聞いたことがない。
柴崎健太しばさき けんた
なんだと!?まあいい。
店に入るぞ。バイトの時間だ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
うん。そうだね。
僕たちは店に入ると店長と新人バイトの
うららちゃんが椅子に座って待っていた。
いや、正確に言うならば、
店長はシナモンロールのピンク色のゲーミングチェアに
座っていて、うららちゃんはマッサージチェアで
スライヴ CHD-9200-BK ブラックを使っていた。
そんな椅子に座りながら、僕たちを待っていたのだ。
しかも、映画を見ていた。くつろいでるじゃん。
店長
おおーやったきたか。
私はな、午前1時からここにいるんだ。
もっと早く来なさい。
_馬場麗@ばば うらら_
馬場麗ばば うらら
うららはね、午前2時。
早すぎる...
柴崎健太しばさき けんた
店長ー?その椅子の隣にある
武器はなんですか?チェンソー以外の武器を
仕入れたんですか?
店長
ああーこれか。
店長
リッター4Kだ。これで遠くに逃げた客を
撃ってやろうと思ってな。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
うららちゃん!なにそれ...?
_馬場麗@ばば うらら_
馬場麗ばば うらら
ガトリングガン。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
な、なにに使うの?
_馬場麗@ばば うらら_
馬場麗ばば うらら
迷惑な客に撃つんだよ。
_馬場麗@ばば うらら_
馬場麗ばば うらら
ぐちゃぐちゃになるまで....ふへへ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
そ、そうなんだ。なんでそれを待ってるの?
_馬場麗@ばば うらら_
馬場麗ばば うらら
店長がくれたのー!
なんてものを渡しているのだ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
あれ?仕事は....
店長
これから始めるよぉ。
みんな、やろうか。
_馬場麗@ばば うらら_
馬場麗ばば うらら
りょー!
柴崎健太しばさき けんた
わかりました。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
りょーかいです。
店長
私は腰が痛いんでね。
店の奥で待ってるよ。
そう言うと店長はシナモンロールの
ゲーミングチェアに座り、映画の続きを見始めた。
柴崎健太しばさき けんた
じゃあ、渦宮。いつも通りでお願い。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
うん。わかった。
僕はいつものように接客をする。
客(男)2
シホちゃーん?また来たよ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
はい。キモい。
なんでしょうか。
そう、説明しよう。この客は僕のストーカーに
近い人なのだが、なんでストーカーするのか
全くわからない。どうしてだろう。
まあ、少しいいところは注文したものを
食べてもいいと言うから勝手に食べたりできてるので
いいなって思ってる。僕が生活する為にも少しでも
食事はしておかないとね。最近は金欠気味だし....
年中金欠だったわ....。
客(男)2
そろそろ、連絡先交換しない?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
えっと....
客(男)2
ダメなのかい?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
考える時間をください。
もちろん、連絡なんて取る気なんてないのだが
客(男)2
じゃあ、待つよ。
返事はいつ頃になりそう?
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
検討中です。
客(男)2
やっぱり、今すぐ教えてよ。
この客はそう言うと、席を立ち上がって
僕の肩に手を当て、肩を組んできた。
早く離せ...〇〇〇〇!おっと本音が....
気持ち悪いなーどうしよう。
そんなことを考えていると店の奥から
ある3人が出てきた。なにこれデジャヴ。

店長 ダブルチェンソーandリッター4Kを装備。
うららちゃん 鎧でガトリングガンand日本刀を装備。
先輩 立体機動装置とハイリアの盾とカメラと
緑の帽子を被っている 装備。
殺意があるな...
店長
準備はいいか。若造。
客(男)2
客(男)2
今日は帰ります!
代金はここに置いておきますね。
この客はそそくさと店を出ていったが...
店長は容赦なく、リッター4Kでさっきの客を
撃ち抜いた。
客(男)2
ぎゃあー
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
ありがとうございます。
3人とも。
店長
いつもことだろうが。気にするでない。
僕はこんな毎日だけど、楽しくやってます。
その後、僕は皿を洗い、バイト終えました。
バイト後の帰り道。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
この道...なんか暗い...
なんか...怖い...
僕がそう言いながら、歩いていると
前に先輩が歩いていた。
僕はそんな先輩を後ろからトントンと
肩を優しく叩いてやる。
柴崎健太しばさき けんた
なんだ...お前か。
何の用だ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
寂しそうだったので、特別に
一緒に帰ってあげます。
柴崎健太しばさき けんた
いらん。1人で帰れ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
そこをなんとか。
柴崎健太しばさき けんた
....俺はお前に言われたことを
守ってるんだ。お前が忘れてどうする。
思い出せ。大事なことだろ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
思い出せないものは仕方ないです。
柴崎健太しばさき けんた
そうやって、逃げるのが趣味なんだな。
前のお前はそんな感じではなかったぞ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
お前じゃなくて、シホです。
柴崎健太しばさき けんた
.....
柴崎健太しばさき けんた
じゃあな。シホ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
あ...
先輩はそう言うと、
僕を置いて先に行ってしまった。
もう、先輩の姿は見えない。
きっと僕の姿も見えないだろう。
毎日が何事もなく、進むから楽しい。
バイトの店→僕の家
僕は家に帰ると、変な犬が僕を出迎えた。
朝...この犬の名前を知っていたような....
なんだっけな...ちょっと鬱陶しいので
適当に餌をあげて、手を洗い、リビングに行き、
リビングでテレビを見る。今日のテレビは面白くない。
テレビを見た僕はお風呂に入る。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
髪...伸びたかな...
そろそろ切ろうかな...
ワンチャン、イメチェンもありかもな。
次の日
僕は首を吊った。
狂人だからだ。やらないといけない。
苦しい....
いっそのこと、もう楽にして。



















店長
ということで人狼陣営の勝利だ!
店長
いやーシホくん。
君の狂人の役職のおかげで
勝つことができたよ。ありがとう。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
あはは...演じるのが上手だったので
すぐに処刑されましたけどね。
最初に吊られたので、見ている時間が
長くて、苦しかったですよ。
もう、店長が負けるんじゃないかと
ひやひやしちゃって、
心臓がドキドキしてますよ。
もう、すぐに楽にしてくださいよ。
安心させてくださいよ。
店長
いやー簡単に勝つのは面白くないもんでな。
柴崎健太しばさき けんた
なんですか。店長。余裕だったんですか。
俺は負けて悔しいですよ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
次があるよ。先輩。頑張って。
柴崎健太しばさき けんた
お、おう。
_馬場麗@ばば うらら_
馬場麗ばば うらら
次はうららもやるー
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
よっしゃあ。次も負けないぞ。
客(男)
じゃあ。俺、帰りますね。
客(男)2
俺もです。シホちゃん、またね。
次こそ、連絡先交換しようね。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
代金置いていけよ。食べたんだから。
客(男)
仕方ないな。
客(男)
シホちゃん。俺の体で払うよ。
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
気持ち悪い。店長!こいつを
つまみだして!
店長
任せろ。行くぞ。チェンソー!
客(男)
すみませんでしたー
客(男)2
あ!置いていかないでくださいよ。
これ、代金です。
僕たちは人狼ゲームを楽しんだ。
こんなった経緯を説明しよう。
朝、起きた僕はいつものように学校は休み、
バイトに行った。バイト途中で
店長が店の奥から現れて、急に人狼ゲームを
やろうと言い出したので、人数が4人だとあまり
楽しくないので、人数を増やすことにしたんだ。
そこで思いついたのが客を誘うというもの。
色々な客に声をかけたけど、一緒にやっては
くれなかった。そんな時、なんかおっさんと
昨日かな...若い男性が店に来たので僕は...
_渦宮@ウズミヤ_シホ
渦宮ウズミヤシホ
ねえ?お願いー!一緒に人狼ゲーム
やってくれないー?えへへ。きっと
楽しいよー?
客(男)2
やります。
客(男)
任せなさい。
普段やらない可愛さアピール?かな...
みたいなことをして人数を増やした。
そのまま、人狼ゲームをやり進めて、そして
今に至る。
人狼ゲームを終えた僕は家に帰る。
変な犬に餌をあげて、いつもことをしてから
僕は寝る。
僕は4の日記ことを夢に見る。
3話完  4話に続く
※自殺を助長するための物語ではありません。

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