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第6話

#5.
34
2024/06/17 09:00










 ボク が 元々 いた はず の 世界 は 、
 約 一割 程度 の 人達 は 魔法 が 使えた 。

 十人 に 一人 、 別 に そこまで
 特別 な 存在 では なかった けど 、
 少し だけ 贅沢 な 暮らし が 出来た 。
 
 魔法 が 使える 仲間 同士 で 、
 豪華 な 家 で シェアハウス 。
 
 とは 言った もの の 、
 豪華 なの は ソファ やら 机 やら 棚 やら で 、
 電気 とか ガス なんて 全く 通ってない 。

 自分 たち の 魔法 で 出せ 、
 というのが 当たり前 だった 。


 
 な ~ 、 な ~ 、 火 出し 過ぎた から 
 水 お願い ~ !




 人 に よって 使える 魔法 は 様々 で 、
 ボク は 水 に 氷 を 目 の 前 に
 出す こと が 出来た 。

 これ も 、 別 に 珍しい 能力 じゃ
 無かった けど 、
 魔法 と 一緒 に 過ごしてく 日々 は
 確か に 楽しかった 。



 … … ほい っ ! 




 ぼん っ



 ないす ~ っ ! 




 も ~ 、 いつも 言ってる けど 、 火力 高すぎ ! ! 




 世界 は 全然 違った けど 、
 こういう くだらない ノリ とか
 テンション って 言うのは 、
 多分 こっち の 世界 とも
 さほど 変わらない と 思う 。



 この 時 は 、 魔法 が 使える から
 特別 どう って 言う のは 、
 一切 無かった 。

 一般人 から しても 、
 企業 の 中 で ちょっと だけ
 立場 が 上 の 人 たち 、
 程度 の 感覚 だった と 思う 。

 ボク 達 から しても そう だった し 、
 ただ ただ 平和 で 幸せ な だけ だった 。


 … … … … この 時 は 。



 まさか 、 魔法 が 使えた こと を 、
 後悔 する 日 が くる なんて 。












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