忘れてしまっている様な気がして怖くて仕方がない。
そう言って私の視線を遮る君
そう言って子供のような笑顔を私に向ける君。
そういってはしゃいで私の手を力強くつかみ
病院の廊下をバタバタ走る黎弥くんとわたし
そんな看護師たちの声は周りからたくさん聞こえる
そう言うと君は
そう言って歩くスピードを落とす君。
それでも繋いだ手は絶対に話さない。
そう言うこと平気でしてくるから気が狂う
黎弥くんが行きたがってたそこ(花畑)につくと
君は花畑の周りを元気よく走り回って
綺麗に空を舞う青い蝶々を追いかけてる
あぁほんとに可愛い
昔からそう言うとこ変わってないな
そんな可愛い君を待てるだけで幸せになれる
でも.....
でも.....
忘れないで欲しかったな........
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!